やがて転居した先でWindows PCを扱う仕事に就いたため、シャープ「Mebius」を購入した。こちらも正式な名称が不明だ。15.6型でテンキーの付いたNEC「LaVie」や8型のソニー「VAIO Type-P(VGN-P90HS)」は、ビジネス専門学校講師時代に筆者を支えてくれた相棒たちである。しかしやはり名前を覚えていない。
VAIO Type-Pは2009年夏に購入してから、2013年まで愛用していた。
2013年6月には、Windows PCからApple製品に回帰した。なぜ再びAppleに戻ったのかというと、Apple製品周辺アクセサリーを扱う会社に就職したのがきっかけだ。もっとも、購入したのはその会社を辞めた後の話なのだが。ちなみに、そのときに購入したのは「MacBook Air 11」であった。
MacBook Air 11はそれなりに小さく、持ち歩きしやすかったため、ディスプレイを広げて手に持ったまま歩き回り、2017年の夏の日に東京/京橋の大きな交差点で角から落としてしまうほど、常に持ち歩いていた。
しかし、2015年後半に日本マイクロソフトから「Surface Book」が販売開始されると、猛烈に欲しくなった。たまたま知人の勤める店舗で展示品を安く販売するとのことで、2017年末頃に購入した。これはタブレットとしても優秀だったので、取材にもってこいであった。
2013年から、MacBookを購入したのは2020年の「MacBook Pro 13」が最後である。他は全てWindows PCで、「GPD P2 Max」(2019年)、「NEC LAVIE Pro Mobile」(2019年)、「EDGENITY Reevo」(2020年)「GPD Pocket 3」(2021年)、「ONEXPLAYER 2」(2023年)、「AYANEO SLIDE」(2024年)、「ONEXPLAYER X1 Mini」(2024年)という履歴であり、NEC LAVIE Pro Mobile以外はウルトラモバイルPC(UMPC)だ。「偏愛が過ぎる」と認めざるを得ない。
このように小さいものを愛するようになったのは、幼少期の満たされなかった欲望によるのではなかろうか。電子辞書を搭載した電卓や自分用のゲーム&ウオッチを買ってもらえなかったため、小さいデバイスへの憧れと、大人買いできる経済力、そして仕事での必要性が重なり、歯止めが利かなくなっているように感じる。
とはいえ、今後も小さいものを愛でていくつもりなので、購入したときにはぜひレビュー原稿を書かせてもらいたい。そのためにも、PC USERには末永く続いていただけるようお願い申し上げる。
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