Makuakeの応援購入で約1億円を達成した「UnifyDrive UT2」という製品を知っているだろうか。耐衝撃性の高い外付けHDDのような見た目でありながら、その正体はバッテリーを内蔵した“ポータブルNAS”という、今まで遭遇したことがないカテゴリーのデバイスだ。
なんともガジェット好きの心をくすぐるUnifyDrive UT2だが、NASをポータブルすることにどんな意味があるのか、実際の使い勝手はどうか──先行して実機をレビューできる機会を得たので、一体どのような製品なのか検証してみよう。
UnifyDrive UT2は持ち運びやすさを意識してか、出荷時からシリコンケースに覆われている。ボディーサイズは約173.5(幅)×90(奥行き)×28(高さ)mm、重さは約371gと、1万mAh程度のモバイルバッテリーと同じぐらいで持ち運びしやすい。
インタフェースの豊富さも特徴的だ。本体右側面にはUSB Type-C(USB3.2 Gen 1)、CFexpress Type-B/Aスロット(USB Standard-Aはアダプターが必要)、UHS-II対応のSDメモリカードスロット、USB Standard-A(USB3.2 Gen 1)ポートが1つずつ搭載されている。
特にCFexpress Type-B/Aに対応したスロットと、UHS-IIに対応したスロットを備えているのが、個人的には思わず「おっ」と思うポイントで、コンパクトデジタルカメラからプロユースのミラーレス一眼カメラまで、多用途が想定されていることが伺える。
左側面にはHDMI出力ポートと有線LANポート(2.5GbE)、電源供給用のUSB Type-Cポートが用意されている。電源はポータブルNASをうたっていることもあってか、ACアダプターではなくUSB PD(Power Delivery)アダプターで電源供給が可能だ。
背面にはNVMeストレージを2枚搭載できるスロットが用意されており、ドライバー1本で簡単に内部にアクセスできる設計だ。
残念ながら、SSDの固定には最近流行のツールレスで固定できるタイプではなく、ネジで締めて固定するタイプなので、固定用のネジを本体内部に落とさないよう細心の注意を払って取り付けるようにしよう。
ケーブル類の付属品として、電源供給用のUSB Type-CケーブルとLANケーブル、USB PDアダプターとHDMIケーブルがそれぞれ付属する。
さらにUnifyDrive UT2はポータブルNASながら、最近のNASに標準で用意されているHDMI出力も備えているため、HDMIケーブルとリモコンが付属している。
HDMIケーブルをモニターや外出先のTVに接続すれば、UnifyDrive UT2内に保存している動画の視聴やファイルの閲覧が可能だ。
自宅サーバにもアリな“モンスターNAS” HDD6台にM.2 SSDを2枚、さらに10GbE対応NICも2枚載る、UGREENの最上位モデル「NASync DXP6800 Pro」を試す
NAS市場に参入したUGREENの「NASync DXP4800 Plus」を試す 新規ユーザーを招き入れるスマホファーストな設計に好印象
「NAS/Wi-Fiルーターの初期パスワード変えて」 第三者が不正アクセスしてデータを削除する事例 バッファローが注意喚起
UGREENがAI搭載NAS「NASync iDX6011 Pro」「NASync iDX6011」を展示! 日本での展開も検討中
エッジAIから最新のNASまで――「Interop 2025」で見かけた気になるモノをチェック!Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.