何事も「やり始め」に最もエネルギーを使う。「アレをやらなくちゃ、コレをやらなくちゃ……でもやる気が出てこない」というヤツだ。
そして筆者が原稿を書き始めることよりおっくうに感じるのが、紙資料をスキャンする作業だ。3年ほど前、あまりにもレシートがたまっているのを見かねた家人が、レシートを入れるための、かわいらしいダストボックスのようなものを玄関に置いてくれた。しかし、結局は溜めるだけ溜めてそのままになっている。
そんな筆者の怠惰さを軽減し、「スキャンしよう」というハードルを下げてくれるかもしれない製品が、7月24日に発売された「ScanSnap iX2500」(以下、iX2500)だ。
iX2500は、2018年に発売されたフラグシップ機「iX1500」、2021年のマイナーチェンジモデル「ScanSnap iX1600」以来となる新製品だ。直販価格は5万9400円となっている。
詳細は既報の通りなので割愛するが、100枚をセットできる給紙台、A4用紙カラー両面の高速スキャン(毎分45枚)、取り外す必要のない名刺・レシートガイド、スマホのように操作できる静電容量式タッチパッドコントローラー、傾き検知、本体ではなく利用するスマホやPCに保存できるプロファイル(設定)など、多方面で改善が施された。
さらにScanSnap Cloudにログインすれば、端末を問わずスキャンしたデータにアクセスできる「Data Sync」や、スマホ向け専用アプリ「ScanSnap Home」にプロファイルを保存して使い回せる機能などが今後のアップデートで実装予定となっている。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアにも改良が加えられている。
本体のフタ(給紙カバー、原稿台)を閉じた状態では、直線と面が際立つデザインとなっている。排紙台(スタッカー)は長く弧を描いており、排出された紙をしっかり受け止める、という強い意志が見える。
メインの原稿台の幅は約49mmからA4用紙(約220mm)サイズまで変えられるが、名刺・レシートガイドをセットしておけば、メイン原稿台の幅を何回も変えなくて済む。
実はiX1500にも名刺・レシートガイドがあったが、取り付けや取り外しが非常に面倒くさくなり、あまりにも筆者が使わないためどこかへ紛失してしまっている。しかし、iX2500の名刺・レシートガイドは載せるだけの手間いらずだし、そのままにしておいてもメインの原稿台に原稿を最大50枚搭載できる。これならなくさずに済みそうだ。
なお、手差しモードでは約50.8〜216mmの幅で自動検出が可能だ。名刺でもハガキでもA4用紙でもじゃんじゃんスキャンできる。
原稿台に載せた自動給紙でも同様の幅でサイズを自動検出する。さまざまなサイズの原稿を混在させられる。
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