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フルモデルチェンジした「ScanSnap iX2500」を試す 細かな使い勝手の向上で、スキャンの手間は減るか?(3/4 ページ)

» 2025年08月27日 15時10分 公開
[渡辺まりかITmedia]

プロファイルの追加も簡単

 まずは、ScanSnap Homeに新しく追加された「クイックメニュー」を使ってみた。これは、スキャンしてから保存場所や連携先アプリを選べるというものだ。スキャンしたのは、製品登録時などに必要になるであろうシリアルナンバーが貼り付けられた書類だ。

タッチパネル操作 原稿をセットしてから、タッチパネルで「クイックメニュー」が選択されていることを確認し、[Scan]ボタンを押すと、クイックメニューでスキャンできる。「スキャンしたものをどこに保存すればいいんだっけ?」とすぐに思い出せない場合などに、取りあえずスキャンするのに便利だ
ScanSnap Home こちらはPCに表示されているScanSnap Homeの操作画面。クイックメニューが選択されていることを確認し、Scanボタンをクリックすれば、iX2500でスキャンできる

 スキャンが終わると、以下のように保存場所や連携先として選べるアプリが表示される。保存するだけであれば、「コンピュータに保存」のリストから保存先をエクスプローラーで指定する。連携したい場合は、スキャンしたファイルをドラッグ・アンド・ドロップで行えるので、こちらも操作が難しくない。

クイックメニュー クイックメニューでスキャンした後に立ち上がってくる「クイックメニュー」
「ドラッグ&ドロップで連携」 「ドラッグ&ドロップで連携」を選べばクイックメニューに表示されているアプリだけでなく、エクスプローラー操作と同様にドラッグ・アンド・ドロップでファイルの保存先を選んだり、好みのアプリに送れる

 ScanSnap Cloudを利用しているのであれば、サインイン後に「ScanSnap Cloudに送る」というアイコンが表示される。これを選択してからスキャンすると、「文書」「名刺」「レシート」「写真」をスキャン後に自動判別し、ユーザーが設定したアプリへと送られる。

 例えば、筆者の場合は文書ならEvernote、名刺ならEight、レシートならGoogleドライブ、写真ならGoogleフォトという具合だ。

「ScanSnap Cloudに送る」 「ScanSnap Cloudに送る」が選択されていることを確認して「Scan」ボタンをクリックする。iX2500本体タッチパネルでも同様の操作を行える
取り込んだ 先ほどと同じものをスキャンしたところ、無事にEvernoteに取り込まれていた

 なお、さまざまなサイズの原稿を自動給紙によりスキャンしても、iX2500では自動的にサイズと上下を判別して適切に読み込める。例えば、下の写真のようにサイズも上下も縦横もバラバラな原稿を原稿台にセットしても、正しいスキャン結果を得られる。

バラバラ サイズも上下も縦横もバラバラな原稿をそのまま原稿台にセットした
正しい結果 A4用紙に紛れて小さいサイズの原稿をセットしたが、余白のない、小さいサイズとしてスキャンされた。また、上下を逆さまにしたものは正位置に、横向きにセットした原稿は90度回転させた正しい位置に修正されていた

 名刺を大量にスキャンする場合は「名刺・レシートガイド」を取り付けておくと良い。取り付け、取り外しが以前のものと比べて簡単であるし、付けたままでも給紙カバーを閉じられるので、A4用紙など一般的な書類を51枚以上スキャンすることがないのであれば、付けっばなしでも良さそうだ。

名刺・レシートガイドを取り付ける 名刺・レシートガイドを取り付ける
名刺をスキャンしていく 「ScanSnap クラウドに送る」プロファイルで名刺をスキャン
Eightに取り込まれた Eightに取り込まれた
付けっぱなしでもOK 付けっぱなしでも給紙カバーを閉じられる

 実をいうと、「はぁ、またスキャン種別ごとに保存先を設定していかないといけないのか。面倒くさいなぁ」と思っていたのだが、ユーザーアカウントに紐づけられているScanSnap Cloudの設定をそのまま使えたので、杞憂であった。

 プロファイルの追加も行ってみた。これは、確定申告シーズンに教わった技であるが、レシートを一カ所にまとめておくと後々の作業が楽になるので、あらかじめまとめるためのフォルダを作成し、それを保存先としてプロファイル設定してみた。

保存先を作成 まずは「レシート」フォルダを作成した
プロファイルを追加 「プロファイル追加」ボタンをクリックして「新規プロファイル追加」画面を表示する
テンプレートから選択 テンプレートリストから最も近いテンプレートプロファイルを選ぶ。今回はフォルダに保存したいので「フォルダに保存」を選んだ
設定画面 後は保存先フォルダや、必要であれば原稿種別やスキャン設定、タイトル(スキャンファイルのファイル名)設定を行い、追加ボタンをクリックする
追加されたプロファイル 作成したプロファイルが追加された

 それでは作成したプロファイルでスキャンしてみよう。プロファイルアイコンをScanSnap HomeまたはiX2500のタッチパネルで選んでから[Scan]ボタンを押してスキャンする。

ScanSnap Home画面 追加した「Receipt」ボタンが表示されているScanSnap Home画面
こちらはiX2500のタッチパネル iX2500本体のタッチパネルにも表示されている

 これで、スキャンしたものが全て「レシート」フォルダに保存される。

 保存先フォルダにはUSBフラッシュメモリドライブ等も設定できるので、人に渡すデータを大量にスキャンする場合なども重宝する。

「USB」プロファイル USBフラッシュメモリをあらかじめ挿入しておいて、「USB」プロファイルを作成する。画像では、USBフラッシュメモリのドライブイニシャルは「E」になっている
USBフラッシュメモリを取り換えてもOK USBフラッシュメモリドライブを別のものに替えても問題ない

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