外観チェックはこれくらいにして、MS-A2のカバーを外して内部を詳しく見ていこう。カバーを外すと見えるのが、前モデルのMS-A1には搭載されていなかったPCI Expressの拡張スロットだ。
スロット形状はPCI Express x16のハーフハイトスロットだが、実際はPCI Express 4.0 x8で動作する。さらにMS-A2のPCI Express拡張スロットはPCIe分岐(バイフリケーション)に対応しており、PCI Express 4.0 x8をPIC Express 4.0 x4×2基に分割できる。まさにかゆいところに手が届く仕様だ。
メモリスロットには、ラジエーターを取り外すことでアクセスできる。サポートされているメモリはノートPC向けのSO-DIMM DDR5-5600で、最大で96GBのメモリを搭載できるため、なおさら仮想サーバにぴったりなモデルと言えよう。
前モデルのMS-A1は、M.2 NVMe SSDを4枚搭載できたが、MS-A2は搭載できるM.2 NVMe SSDは3基と1スロット分が少なくなっている。
これはPCI Express拡張スロットを搭載したことで、NVMeスロットが1つ削減されたためだ。Intel版のMS-01と同じ構成となった。
その代わり、PCI Express拡張スロットはPCIe分岐に対応しているため、PCI Express拡張スロットにM.2とPCI Expressのアダプターを搭載すれば、計5枚のNVMe SSDを搭載することも可能だ。
MS-A2は前モデルと同じく、M.2をエンタープライズ向けのインタフェース規格であるU.2にも変換が可能だ。
自宅サーバマシンとして「Minisforum MS-01」を2台導入してみた 拡張性と接続性が魅力、Intel AMTの設定も解説
最大50TOPSのCopilot+ PC認定ミニPC「Minisforum AI X1 Pro」を試す 推論性能やモンハンベンチで実力検証
ミニPCに外付けGPUを接続できる! 約1.2万円のOCuLink拡張ドック「DEG1」、MINISFORUM AI X1で試した
Ryzen 7 260&Radeon 780M搭載、OcuLinkなど拡張性も充実したミニPC「Minisforum AI X1」を試す
Core i9搭載のミニPC「Minisforum NAB9」は最大4画面出力に対応 ワンタッチでカバーも取れる その実力をチェックしたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.