今回の新製品投入の狙いは、「よりハイスペックな構成/高い拡張性」と「デザイン」という2つの課題を解決することにある。ラインアップを増やすことでエントリーユーザーが買うものを選びにくくなる懸念はあったものの、GPUの性能向上によってグラフィックスカードが大型化する傾向にある中、現在のミニタワー型ケースだけでは、実装スペースや冷却性能の限界に直面する。
手の届きやすい価格でハイスペックを提供する――そのためにはフルタワーケースを使うモデルが必須だと判断し、今回新たに追加した。同時にミニタワーケースも、新規投入するフルタワーケースと同様の新デザインとすることに決めたという。
「現在のデザインが非常に好評」(軣社長)ということもあり、デザインの決定までにかなり悩んだそうだ。開発パートナーと協議を重ねた結果、現在のイメージを継承しつつ、冷却性能にも優れたデザインを追求するという方針が固まったという。
続いて、マウスコンピューターにPCケースを供給しているLinkworld Electronicのジェファーソン・リン会長が登壇し、新モデルのケースのデザインについて説明した。
リン会長はLinkworld ElectronicのPCケースは「建築物からインスピレーションを得ている」とした上で、「(PCケースは)単なる箱という固定観念を打ち破り、テクノロジーとアートが融合する、机上の建築作品と捉えている」と語る。
NEXTGEARの新ケースにおけるデザイン上のポイントとして、リン会長は「幾何学的なラインの多層的立体的な造形による力強さと躍動感」「メッシュパネルにエンボス加工で表現したブランドロゴ」「フレーム部のマゼンダのアクセント」を挙げ、これらが若々しさを演出しつつ、ブランド認知度を高める効果を狙っていると語った。
続けて登壇したマウスコンピューターの横関昭浩氏(開発・購買本部 開発部リーダー)は、新モデルのケースについて技術的な部分も含む具体的な説明を行った。
まず横関氏はLinkworld Electronicとの協業で取り組んだケースのデザインについても改めて触れた。前面の造形は「フルタワーは『N』、ミニタワーは『X』と、結果的にNEXTGEARを象徴する文字を上手くビジュアルで表現できた」と話す。
デザインを一新したミニタワーケースの冷却/静音設計については、前面デザインの変更に伴いファン制御を最適化したとのことだ。結果、従来比で約15〜16%の静音化(社内環境測定)を達成したという。今後も「ゲーミングPCなのに静か」と言われる水準を目標に、継続的に改善していくとする。
また、同氏は最後に「新製品を投入して終わりではなく、今後もお客さまの声に耳を傾けて継続的に製品開発を行なっていく」と語った。
ミニタワーケースは単にデザインを変えただけでなく、前面のI/Oポートの構成も見直している。USB Type-C端子を新設した上で、オーディオ端子を「マイク入力端子+スピーカー出力端子」から4極の「ヘッドセット端子」にまとめている
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