この8倍相当のズームが、なかなか素晴らしい。5倍ズームからさらに1.6倍のズームで、やはりズーム倍率が大きいだけで、これまでとは異なる絵が撮れることを再認識させてくれる。
ただし注意したい点もある。確かに自然光ではきれいに撮影できるのだが、室内や日陰など光量が足りないところの撮影では画像が荒れることがあった。同じ条件下で再び撮影をしてみると、うまく撮れることもあったので、今後、OSのアップデートで改善する問題かもしれない。
それだけにスマートフォン市場全体が、最近では望遠レンズ性能を競い合う状況になっており、光学10倍ズームやAI処理による100倍相当ズームが売りのスマートフォンも登場し始めている。しかし、iPhone 17 Proで特筆すべきは、ただ8倍相当ズームで写真が撮れるということではなく、この8倍までは、あの巨大なビルボード広告で展開されることも多い「shot on iPhone」品質で写真が撮れるということだ。実際に筆者が撮影したサンプルなども開いて拡大してみてほしい。この品質で撮れるのだ。
さらに品質を落としていいというのであれば、最大40倍までのデジタルズームにも対応している。
またAppleは毎年世界中でいろいろな映画監督と組んで、iPhoneだけで撮影したショートフィルムを公開しているくらいで、iPhoneといえば映像に関しても高い品質で評価が高く、そこは今回のiPhone 17 Proシリーズも崩していない。
最新モデルでは新たにGenlock(ジェンロック)という技術に対応し、複数のiPhone 17 Proで撮影した動画を正確にシンクロしてアングル切り替える編集などが可能になっている。
このタフなボディーで、泥しぶきや粉じんが舞う屋外の厳しい状況下でも撮影できるプロ用撮影機材として使えるように着実に進化している。
もちろん、それと同じ性能を個人が日常仕様のiPhoneとしてポケットに入れて使うこともできてしまう。
2022年に登場したApple Watch Ultraは、海中や高山など厳しい自然環境の冒険でもサバイバルできる時計を、都会での日常生活で使う喜びを広めてくれたが、iPhone 17 ProやiPhone 17 Pro Maxにも、それに似た持つ喜びを備えている。
Apple本社のObservatoryにて、Instagramなどで「ストイックに自分を楽しむ」様子を発信しているインフルエンサーのひーさまにモデルになってもらいiPhone 17 Pro Maxで撮影をさせてもらった。まずは1倍のポートレート
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