最後になったが、OSDメニューについても見ていこう。操作は本体右側面の4つのボタンを使って行う。ボタン数は必要十分なのだが、押し込む感触がかなり固めなのと、押してから反応するまで若干タイムラグがあり、操作にやや手間取る。とはいえメニューのUIおよび階層構造は分かりやすいので、使っていて迷うことはない。
なお、多くのモバイルディスプレイのOSDメニューでは、音量調整と明るさ調整については、メインメニューを経由せずに操作できるショートカットが用意されているが、本製品についてはデフォルトでは明るさ調整のみだ。カスタマイズして音量調整など別の役割を割り当てることも可能だが、いずれにせよ1つしか設定できない。この点はややマイナスだ。
この他、本製品は専用ユーティリティー「DisplayWidget Center」を使うことで、マウスを用いての設定が可能になる。本製品をしばらくWindows PCにつなぎっぱなしにしておくと、このユーティリティーのダウンロードを促すダイアログが表示されるので、それに従って導入すればよい。
以上のように、据え置きでも取り外して単体での利用も考慮した、汎用(はんよう)性の高い製品だ。これをモバイルディスプレイとして販売することには違和感がなくもないが、オフィスの中で持って移動するというニーズに対応する製品であることがユーザーにきちんと伝われば、響く人もいるのではないだろうか。
個人的には、ディスプレイアームにもう少し長さがほしいと感じるが、仮にそうなった場合、ディスプレイを安定して保持するために、支柱の基部のフットプリントをさらに広くする必要がある。そうなると、より大柄になって設置場所に制限ができるのは明白なので、むしろ現状の仕様が最良のバランスなのかもしれない。
もう1つ、画面サイズについては24型など、もう一回り小さくてもよいのでは? と当初思っていたのだが、バッグの中に入れて持ち歩くのが難しいという意味では24型でも27型でも大差なく、かといって19型以下ではデスクトップ利用時に小さすぎるという問題が出てくる。そういった意味で、この27型というサイズは理にかなっているのではないかと、実際に使ってみて感じさせられた。
そんな本製品の実売価格は6万9800円だ。同じ27型で2560×1440ピクセル、IPS液晶採用のデスクトップ向けディスプレイは安いもので3万円前後から購入可能だが、本製品はディスプレイアームなどのオプションが標準添付されており、多彩な設置方法に対応することがプラス要因となる。
万人に受ける製品ではないが、ハマる人にはかなりハマるはずなので、面白いと感じた人は継続してチェックしてみてはいかがだろうか。
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