さて、これまでOmniBook 7のパフォーマンスについて、各種ベンチマークテストを通してチェックしてきたが、最後にOmniBook 7のもう1つの大きな特徴であるWi-Fi 7対応について見てみよう。
Wi-Fi 7とはWi-Fi 6の次世代規格にあたり、2.4GHz帯と5GHz帯、6GHz帯の複数の周波数帯を利用した通信が可能なMLO(Multi-Link Operation)や、最大帯域幅が160MHz幅から320MHz幅の2倍に拡張され、規格理論上限では最大36Gbpsで通信が可能だ。
さすがにOmniBook 7で36Gbpsものスピードで通信できるわけではないが、少なくとも前モデルと比べると、Wi-Fi環境でも高速インターネットを体験できるのではと思い、下記の環境でテストしてみた。結果は以下の通りだ。
有線10Gbps端末と比べると半分以下のスピードではあるものの、Wi-Fi接続で上り下りともに1Gbpsを超えるスピードで通信できていることが分かる。
ここまでのスピードが出るのであれば、FPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームのようなネットワークレイテンシが大きく影響するものを除き、Wi-Fi 7ルーターを導入すれば、1Gbps契約でもほぼ理論値に近いスピードで通信できるので、有線LANの取り回しに気を配る必要がない。
さて、OmniBook 7の外観からパフォーマンスについて詳しく見てきたが、打ちやすいキーボードに、Windows Helloの顔認証カメラが標準装備、加えてプラスモデルでは2.2K解像度のディスプレイが選択でき、それでいて高いCPU、グラフィックスパフォーマンスを発揮しながらバッテリーも長時間駆動できるという、非常に優秀なPCといえる。
唯一の懸念点があるとすれば、本体重量が約1.41kgと一昔前のモバイルノートPCに近い本体重量で、最近はやりの超薄型軽量モバイルノートPCと比べると重たく感じてしまう。
とはいえ、基本は据え置き機として利用し、たまに持ち運ぶ程度であれば本体重量についてはある程度妥協した上で、高いパフォーマンスを発揮するOmniBook 7を選ぶのが賢明ではないだろうか。
日本HPのPCにデスクトップ版「Rakuten AI」をプリインストール 2026年春〜夏モデルに
128GBメモリMacの対抗馬か? 日本HPのモバイルワークステーション「HP ZBook Ultra G1a 14inch Mobile Workstation」でローカルLLMを試す
VALORANTデザインのゲーミングデスクトップPC「OMEN 35L」の実機を見てきた 日本HPが東京ゲームショウ2025で披露、本日から受注スタート
AI体験とビジネストレンド機能を網羅した日本HPの「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」を試す
日本HPが「PCリユースプログラム」を推進する理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.