FCCL初のSnapdragonモデル「FMV Note U(FMV UQ-L1/WU6-L1)」の謎に迫る なぜこのタイミングでArmアーキテクチャなのか?(1/2 ページ)

» 2026年01月14日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 既報の通り、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は1月13日、個人向けPC「FMV」の2026年春モデルを発表した。

 新モデルの中でも注目したいのが、14型モバイルノートPC「FMV Note U」(旧LIFEBOOK UH)シリーズにQualcommのSoC「Snapdragon X」を搭載するモデルが登場したことだ。今までのFMV Note Uとは何が違うのか。そして、なぜSnapdragon(Armアーキテクチャ)モデルなのか――気になるポイントをチェックしてみよう。

量販店モデル FMV Note Uの量販店向けSnapdragonモデルである「FMV UQ-L1」は、ピクトブラック(左)とシルバーホワイト(右)の2色展開となる
直販モデル FMV Note Uの直販サイト(富士通 WEB MART)限定Snapdragonモデル「FMV WU6-L1(FMV Zero)」はピクトブラックのみとなる。UQ-L1との違いは後述する
大隈健史社長 UQ-L1を手にする大隈健史社長

あえてエントリークラスの「Snapdragon X」を採用

 FMV Note UのSnapdragon Xモデルは、Snapdragon Xシリーズの中でもエントリークラスに相当するSoC「Snapdragon X X1-26-100」を採用する。CPUコア(Oryon)は8基構成の最大3GHz駆動で、GPUコア(Adreno)は最大1.25GHz駆動と他のSnapdragon Xシリーズと比べると“控えめ”な仕様だ。

 しかし、AI(人工知能)でよく使われる推論演算に特化したNPUコア(Hexagon)は、本SoCでも上位モデルと同じ45TOPS(毎秒45兆命令)のピーク性能を有しているため、Microsoftが定める「Copilot+ PC」に準拠している。

 Snapdragon Xの採用は、PCにおける「プロセッサ(SoC/CPU/APU)の多様性確保」と「より長時間のバッテリー駆動を求めるビジネスパーソンの利用を想定した」結果だという。ただ、FMV Note Uを求めるであろうユーザー層のことを考えると、より上位の「Snapdragon X Plus」「Snapdragon X Elite」を採用しても良かったとも思える。

 しかし、今回は「Snapdragonモデルの需要探りを兼ねて、エントリーのSnapdragon Xをあえて採用した」という。FMVの2026年春モデルが打ち出す「FMV AI」のビジョンを体現するに当たり、「エントリーでもそこそこ高性能なNPUを搭載していること」も採用の後押しとなったようだ。

モデル概要 より長時間のバッテリー駆動時間を目指して、Snapdragon Xを採用した。上位のSnapdragon X Plus/Eliteにしなかったのは“様子見”の観点が強いようだ
Snapdragon X FMVに初めて掲出された「Snapdragon X」のロゴシール。なお2026年春モデルでCopilot+ PCに準拠するモデルについては、プロセッサのロゴシールの下にCopilot+ PCのシールも貼付される
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