FMV Note UのSnapdragon Xモデルには、量販店向けの「FMV UQ-L1」と直販サイト限定のカスタマイズ(CTO)可能な「FMV WU6-L1(FMV Zero)」の2種類が用意されている。
FMVのCTOモデルというと「量販店モデルをベースにカスタマイズができる」というイメージが強い。事実、他の新モデルではCTOモデルについて「量販店モデルがベース」という旨の説明がなされている。しかし、FMV WU6-L1については「FMV UQ-L1がベース」という旨の説明が見当たらない。
よく見てみると、FMV UQ-L1とFMV WU6-L1には細かい所に複数の仕様差がある。かいつまんで紹介していこう。
まず、両モデルは選べる本体カラーが以下の通り異なる。
また、両モデルは本体の標準重量が以下の通り異なる(いずれも個体差で実測との差が出る場合がある)。
WU6-L1は「世界最軽量のCopilot+ PC」をうたうだけあって、かなり軽量だ。一方、UQ-L1はカラーを問わず900gを切っているとはいえ、WU6-L1と比べると200g以上“重たい”。この重量差の理由は、ボディーカラーの違いはもちろんだが、これから説明する仕様差が大きく関わっている。
UQ-L1とWU6-L1は共に、キーボードがかな表記なしの日本語配列(84キー)となっている。キーピッチが約19mm、キーストロークが約1.5mmであることも変わらない。
しかし、UQ-L1はLEDバックライト付きなのに対して、WU6-L1はLEDバックライトなしとなる。これは軽量化に伴う措置だ。
なおWU6-L1はピクトブラックの“黒さ”を強調した「FMV Zero」モデルの一翼を担っており、標準ではキートップの印字も黒基調となる。ただし、CTOオプションで白基調の印字も選べるので、キーの視認性を重視する場合はカスタマイズしておきたい。
UQ-L1とWU6-L1は共に、本体の左側面にUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力も兼ねたUSB Type-C端子を2基搭載している。しかし、両モデルは以下の通りUSB Type-C端子の仕様が異なる。
「世界最軽量モデル」のUSB Type-C端子は、軽量(通常)モデルよりも通信速度が遅い――これはLIFEBOOK UHシリーズの時代から続く、FMV Note Uの“伝統”でもある。「なぜこうなるのか?」という点は、次に紹介する仕様差分による部分が大きい。
WU6-L1のUSB Type-C端子にはUSB SuperSpeed+(USB 3.2 Gen 2/USB 10Gbps)の刻印が施されている。つまり、USB Type-C端子の最大速度がUQ-L1よりも遅いUQ-L1とWU6-L1の一番大きな“差”は、バッテリーの容量だ。UQ-L1が63Wh(定格値:以下同)と少し大きめなのに対して、WU6-L1は31Whと、UQ-L1の半分以下の容量となっている。これが、WU6-L1がUSB4 Version 1.0端子を搭載できなかった大きな理由だ。
このことはバッテリー駆動時間にも影響を及ぼしており、「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.3.0)」に基づく最長駆動時間は以下の通りとなる。
バッテリーの容量に比例して、駆動時間も半減している。WU6-L1はバッテリー容量を選択するオプションがないため、容量を重視するなら量販店モデルであるUQ-L1を選ぶしかない。
こうして見ると「軽さ以外にWU6-L1のメリットはあるのか?」と思うかもしれない。しかし、WU6-L1には「メモリ容量を32GBにしたい」「プリインストールOSを『Windows 11 Pro』にしたい」「Microsoft Office抜きで買いたい」という場合でも対応できる。
バッテリー容量を重視する筆者としては、UQ-L1をベースとするCTOモデルの登場にも期待したいのだが、それはSnapdragonモデル全体の「売れ行き次第」ということになるだろう。
FCCL初のCopilot+ PCは、2025年春発売の「FMV UA-K1」だった。2026年春モデルでは、このモデルのスペックを抑えて買い求めやすくした「FMV U59-L1」という新モデルも投入される……のだが、UA-K1の下位モデルと単純にいえない面もある。
SoCは、UA-K1の「Core Ultra 7 258V」(32GBメモリ)から「Core Ultra 5 226V」(16GBメモリ)に変更された。メモリ容量が半分となった他、CPUコアの最大クロックが下がったことで、発売時の想定価格が30万円弱から24万円弱となった。
しかし、本モデルはUA-K1のCTOモデル「WU1-K1」にはなかったタッチセンサー付き液晶パネルを採用している。要するにタッチ操作に対応しているのだ。これは本モデルのターゲットの1つである「Z世代」がスマートフォンやタブレットでタッチ操作に慣れていることも踏まえて、「より多くの人に選んでもらえるようにするための改善」だという。
タッチセンサーは液晶パネル内にある「インセル式」で、外観はタッチセンサーのない従来モデルと全く変わらない。サイズも従来と全く同じなので、タッチ対応だと言われない限り、普通のクラムシェルモデルと区別は付かない。
なお、本モデルをベースとするカスタマイズモデル「WU1-L1」では、UA-K1相当のスペックにタッチパネルを組み合わせるオプションも選択できる。選択の“幅”が広がったことを歓迎したい。
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