エレコムが2025年9月に発売した「VM800」は、世界初のUWB(Ultra Wide Band)無線技術を採用したワイヤレスゲーミングマウスだ。スキャンとポーリングレートなど、送受信ともに8000Hzに対応する「True 8K」を実現している。
サイズバリエーションとしてMサイズ、Lサイズ、カラーバリエーションはブラックとホワイトがある。価格はいずれも1万6980円で、今回の記事で取り上げるのはMサイズのブラックだ。
マウスの操作を高速かつ精密にホストに伝えるという、マウス本来の性能を追求したVM800の使い勝手はどうなのか。実機をチェックしてみよう。
VM800の実物を初めて見たときに「おや?」と思ったのは、本体よりも専用レシーバーのユニークな見た目だった。
ワイヤレスマウスの場合、接続方式はノートPCに標準搭載されているBluetoothもしくは2.4GHz帯を使用する専用レシーバーをサポートしていることが多い。
Bluetooth、特にBLE(Bluetooth Low Energy)は、マウスが1秒間にデータを送る回数(Hz)を表すポーリングレートが、省電力を意識した125Hz程度に抑えられており、ゲーミング用途としては不利だ。よってゲーミングをうたう多くのワイヤレスマウスには、ほぼ専用レシーバーが付属している。
一般的な専用レシーバーのサイズは非常に小さく、USB Standard-Aのコネクターからわずかに本体が飛び出す程度だ。それに対し、VM800のレシーバー(EG02A)は、約30(幅)×30(奥行き)×31(高さ)mm、重さは実測14gの立方体形状で、USBコネクターとはケーブルを介して接続してデスク上に設置する。これは昨今見ないレベルの巨大さで、実はこれこそがVM800の最大の特徴となる、UWBによる通信をサポートする8Kレシーバーだ。
本記事では、VM800を「最先端ゲーミングマウス」としてだけではなく、UWBという技術を入力デバイスに持ち込んだ結果どうなったのか、そして普段使いのマウスとしてどこまで意味を持つのか、という視点から見ていきたい。
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