主催の大阪府 政策企画部成長戦略局 成長戦略推進監である井上慎一さんは、「ジェンスクに、eスポーツの最先端企業の1社であるマウスコンピューターが出展し、物心両面から協賛を得たことは大きい。しかも、出展と協賛を即決してくれた。主催者としても心強く、集客面でも効果があった。多くの人にeスポーツの魅力を伝えることができた」と力を込める。
実は、2025年9月の東京ゲームショウ2025のマウスコンピューターブースにおけるOeGGの出展は、首都圏エリアでは初めてのOeGGお披露目の場となっていた。
軣さんも「大阪府が企画したイベントには全力で協力したい。ジェンスクでも、少しは貢献できたのではないか」と手応えをみせる。
一方で、ゲーム関連イベントにはない来場者層が多いこともジェンスクの特徴の1つに挙げられる。
ジェンスクが開催されたグランフロント大阪などの会場は、JR大阪駅やOsaka Metro梅田駅とも直結で、休日には多くの人が訪れる場所であり、家族連れやカップル、シニア層などの姿も目立っていた。
会場はオープンスペースとなっており、自由に見学ができるため、イベントの盛り上がりを見て、足を止める人の姿が多く見られていた。
軣社長は、「一般的なゲーム関連イベントは、ゲームに興味があったり、目的を持って訪れる人が多いが、ジェンスクは多くの人が訪れ、誰でも入りやすい空間としていたことから、これまでゲームにあまり接点がない人たちにも訴求ができた。イベントの様子を見てフラッと立ち寄ってみる人の姿が少なくなかった」と指摘する。
また、「体験コーナーでは試技ができるようにしており、見て楽しむだけでなく、プレイして楽しむこともできた。ジェンスクで掲げた『世代を超えて、人がつながり、混ざり合う』というイベントの目的通り、世代や性別を超え、家族で来場したり、友達同士で訪れたりといった様子もみられた。世代を超えた多くの人たちに来場してもらえたのは、これまでのゲーム関連イベントにはないことであり新鮮さがあった。多くの人に興味を持ってもらえる機会だった」と振り返る。
マウスコンピューターが、ジェンスクへの出展を決定した理由の1つが、eスポーツを通じて業界全体を盛り上げることだ。
軣さんは「日本におけるeスポーツの盛り上がりは、まだ限定的である」と指摘しながら、「都道府県レベルでeスポーツを地域振興に掲げるという点では、大阪府が先行した。大阪府が本気でやれば、ビジネス創出や経済効果の拡大につながると考えている。eスポーツを盛り上げることに貢献する『大阪モデル』となり、全国に波及することを期待している。自治体が中心になって活動を広げ、地域が盛り上がるというモデルケースになってほしい」と期待する。
大阪府の吉村洋文知事は、「eスポーツと言えば大阪と言われるようにしたい」と発言していた。
大阪府では成長戦略局を設置し、大阪の再生および成長に向けた戦略の1つとして、eスポーツに着目してきた。
大阪府の井上さんは「大阪府の成長の『種』の1つとして、とくに『食文化』と『eスポーツ』の2つに注力している。eスポーツを大阪の都市ブランドの1つとし、都市としての魅力を高めたい」と前置きしながら、「若者に訴求できるという点で、eスポーツは効果がある。エッジが効いた若者向けの新たなコンテンツとして、これからの大阪を支える若者たちに大阪の魅力を伝えるきっかけにしたい」とする。
まずは、若者に対してもフレンドリーな街という切り口からeスポーツを活用するが、世代間交流、高齢者支援、教育効果、地域活性化、ITリテラシーの向上などの観点からもメリットがあると見ている。
OeGGでは、「ゲームばかりしてないで、勉強しろ! という言葉は古い」というメッセージを発信している。
大阪府 政策企画部 成長戦略局 総務・企画グループ主事の望月悠平さんは、「eスポーツを通じてコミュニケーションが活性化したり、学習の一部として取り入れたりといったことが既に行われている。また、指先の繊細さが鍛えられたり、その経験を元に建機の操縦が行えたりするなどスキルを身につけ、新たに仕事につながることが想定される。eスポーツやゲームそのものが勉強になる」と指摘する。
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