「eスポーツは、デジタル時代の新しいスポーツだ」
「大阪・関西万博」の会場内にある大屋根リングに面したイベント会場「WASSE」で、そう語ったのは日本のゲーム業界を牽引してきた業界の顔であり、コナミデジタルエンタテインメントの代表取締役社長で一般社団法人日本eスポーツ協会「JESU」(2025年8月より、日本eスポーツ連合から名称を変更)の会長でもある早川英樹さんだ。
7月23日と24日の2日間に開催されたイベント「未来をつなぐeスポーツの力 −JAPAN ESPORTS CONNECT−」でのことである。
早川さんは「身体能力の成長を問わず、年齢/性別/ハンディキャップなどを超えて、誰でもいつでも一緒に楽しめる」のがeスポーツの魅力だと語る。日本はそのeスポーツの特性を生かし、医療/福祉、そして教育での活用が世界に先駆けて進んでいるともいう。
万博という世界中から人が集まる場で、一般層に向けてeスポーツの情報を発信し、認知度を高めることを目指したという本イベントだが、プロのeスポーツ選手とストリーマーが対抗戦を繰り広げたステージイベントだけでなく、eスポーツの歴史や特徴が分かる展示や体験コーナーも用意されていた。
対抗戦では12名のプロeスポーツ選手と、10名のストリーマーが「TEAM EXPO」と「TEAM MIRAI」の2つのチームに分かれて『eFootball』『THE KING OF FIGHTERS XV』『パズドラ』『ぷよぷよeスポーツ』『ストリートファイター6』『鉄拳8』という、日本を代表する6つのeスポーツ競技タイトルで2日間に渡って戦いを繰り広げた。
使用された機材はハイエンドゲーミングPC「G-Tune FG-A7G70」が30台以上と、iiyamaブランドのゲーミング液晶ディスプレイ「G-MASTER GB2470HSU-B6」(23.8型)と「G-MASTER GB2770HSU-B6」(27型)を40台以上だという。
G-Tune FG-A7G70は、GPUにNVIDIA GeForce RTX 5070、CPUはAMD Ryzen 7 9700Xを搭載し、プロゲーマーやハイエンドユーザーの要求に応える高い性能と信頼性を両立させた製品として知られる。
「最高のゲーム環境を提供することで、日本のeスポーツの発展と普及に貢献する」と語り、日本のゲーミングPC市場で主要な役割を担ってきたメーカーのマウスコンピューターが協賛企業として提供した。同社は2018年にJESUに正会員として加盟しており、それ以前から年間70件ものゲーム大会やイベントへの協賛/機材協力、プロゲーミングチームへのスポンサードを通じて、eスポーツ文化の浸透に積極的に貢献してきた。
マウスコンピューター 代表取締役社長の軣秀樹さんは、JESUのJSPOへの承認団体加盟を受けて、「日本でもeスポーツが、いよいよ本格的にアジア大会そしてオリンピックに向けて始動したものと理解し、今後さらに期待をしています。日本国内は世界的に見てもまだまだeスポーツが浸透できておらず、盛り上がりもいま一歩であると感じていますが、JESUさまが日本のeスポーツを更に盛り上げ、参加人口を増やすと共に、eスポーツから学ぶ新たな可能性の提供に期待しております」と語った。
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