梅雨が明け、間もなく開幕から3カ月を迎える大阪・関西万博。その会場の西ゲート近くにある「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオンに、プラチナパートナーとして出展しているのが日立製作所だ。
「Society 5.0と未来の都市」をテーマにKDDIと共同展示を行っており、体験型の「Mirai Meeting(ミライミーティング)」を通じて、参加者が一体となって、未来の課題に対する解決策を選択する内容となっている。
日立製作所の東原敏昭取締役会長は、今回の出展内容について「人々が自分らしい行動を実現して生き生きと活躍できるような明るい未来の都市像を描き、より良い社会の実現に向けて歩みを進める機会となることを願っている」と語る。
今回は万博会場を訪れて、Mirai Meetingを体験してみた。
フューチャーライフ万博・未来の都市は、未来社会ショーケース事業として12の企業や団体が出展しているパビリオンだ。全長150m、幅33mという大規模の建屋が特徴で、参加者が地球課題を捉え、それをどう乗り越えて、Society 5.0の未来を実現するかといったことを体験できる知的没入アトラクションを15種類用意している。
パビリオン入口のテーマ展示からコモン展示を通り、最初の協賛者展示として目の前に現れるのが、日立製作所とKDDIの共同展示「Society 5.0と未来の都市」だ。
Mirai Meetingの名称を付けているように、「未来は自分たちで変えられる」をコンセプトに、未来の課題に対する解決策を120人の来場者が協力しあって選択し、未来の都市の変化を体験できる。
Mirai Meetingは、Mirai TheaterとMirai Arcadeで構成されている。まずは、Mirai Theaterを体験した。
Mirai Theaterの参加手続きを済ませると、前室に移動してガイダンスが行われる。最大で120人まで参加が可能だというが、最近では満員のことが多い人気のアトラクションとなっている。
前室で参加者は自分のスマートフォンを使い、投票が行えるように準備をする。パビリオン内にはWi-Fiが用意されており、それを使うことも可能だ。また、スマホを持っていない参加者やスマホの充電が切れそうな参加者には、タブレットなどを貸与してくれる。
スクリーンに表示されるQRコードを読みこんで、投票システムを使える準備をすることになる。準備が完了すると、投票の練習を行い、さらに、これから体験する展示が2035年の未来を変えるため取り組みであることなどが説明された。
その後、いよいよMirai Theaterに移動することになる。
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