機能面でもう少し補足しよう。
まずはバッテリーだが、こちらもiPhone 16eとほぼ同等の仕様だ。とはいえ、iPhone SE(第3世代)からの移行で1日あたり最大12時間、iPhone 11からでも最大6時間も使用時間が延びる。「夕方には充電器を探し始める」「輝度を落として節電」――そんな生活をしてきた人には、これだけで乗り換えの理由となりえる。
iPhone 16eから、引き続き搭載されているアクションボタンも見逃せない。押すだけでカメラ/フラッシュライト/ボイスメモ/翻訳など好みの機能に一発でアクセスでき、ショートカットアプリと組み合わせれば自分好みの動作も割り当てられる。最近、Xではこのボタンで一発録音を開始する設定が話題になっている。
16eから引き続き、「Apple Intelligence」にも対応する。最新のiOS 26の機能として、知らない番号からかかってきた電話に自動で応答し用件を聞いてテキスト表示する「着信スクリーニング」が追加されたのに加え、コールセンターで延々と保留された後に再びつながったら知らせてくれる「保留アシスト」、カメラを向けるだけで目の前のものを調べられる「ビジュアルインテリジェンス」といった機能も利用可能になる。
最後に、残念に感じた部分にも触れておこう。
人気のMagSafeアクセサリーの1つに、磁石でカチッとくっつく充電スタンドがある。iPhone ProシリーズなどAlways-On Display搭載のiPhoneであれば、充電中に画面が置き時計の代わりになったり、スケジュールや天気予報を表示する「スタンドバイ」という機能が利用できる。
iPhone 17eでも「スタンドバイ」が一瞬表示されるのだが、ディスプレイが常時点灯に対応していないため、しばらく経つと画面が消えてしまい置き時計としては使えないのだ。できれば充電中だけでも常時点灯して、このスタンドバイを使えるようにして欲しかった(採用している画面の仕様上、充電中に画面をオンにしておくと本体が熱くなってしまうという問題があるのかもしれないが)。
なおMagSafeでの充電速度は、前モデルの7.5Wから最大15Wへと倍増しているので、対応充電器を使えばより素早く充電できる。
スペックの進化、MagSafeの実現、ファッションアイテムとしての楽しみ、そしてAIによる新しい体験……。iPhone 17eは、ベーシックという言葉が似合わないほど多くのものを、円安という逆風が吹く日本でこれまで通りの9万9800円という価格で形にした。
桜を連想させる新色のソフトピンクも含め、Appleが日本市場をいかに大事にしているかが感じられる製品だ。
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