ここからは、FireCuda X1070 SSDの2TBモデルを用いてパフォーマンス検証を行っていく。検証環境は以下の通りだ。
FireCuda X1070 SSDは、CPUに接続された1番目のM.2スロットに挿している。2番、あるいは3番以降のM.2スロットはチップセットを経由するもので、ここで生じる可能性のあるボトルネックを排除するためだ。システムドライブは別のSSDを用意し、2番目のM.2スロットに挿している(今回用いたマザーボードではチップセット経由の接続)。
| 検証環境 | |
|---|---|
| CPU | Intel Core i5-14600K(14コア20スレッド) |
| マザーボード | ASRock B660 Pro RS(Intel B660搭載) |
| グラフィックス | CPU内蔵GPU(Intel UHD Graphics 770)を利用 |
| OS | Windows 11 Home |
| システムSSD | PCI Express 4.0 x4世代(1TB) |
※FireCuda X1070 SSDは1番目のスロット(CPU接続側のM.2スロット)に装着して計測
今回は、同じタイミングで比較対象を用意できていない。ただし、指標となるものなしで評価するのは難しいため、必要な箇所では、過去1年内に計測した製品(PCI Express 4.0 x4接続対応でスタンダードクラスのSSD)の数値を引き合いに説明していく。
SSDの転送速度はIntel、AMDといったプラットフォームの違いでも無視できない差が生じるため、引用したのは今回の検証環境と近いIntelプラットフォームで計測したデータだ。
それでは、ベンチマークテストの結果を見ていこう。まずは基本的な転送速度を確認する意味でCrystalDiskMark 9.0.2を実行した。
シーケンシャルリード(Q8T1)は毎秒7.12GBほど出ており、公称スペックの毎秒7.2GBに近い結果が実際に出ていた。また、シーケンシャルライト(Q8T1)は毎秒6.37GBで、公称スペックから毎秒130MBほど低いが、おおむね合っている。
ランダムアクセスはQ32T16が比較的高速で、リードは毎秒3.9GB、ライトは毎秒4.09GBといった速度だった。IOPS表記の公称スペックはランダムリードで90万、同ライトで100万だ。実測ではQ32T16時でリード95万1138、ライト99万9319だった。リードは公称を上回り、ライトはほぼ同等だ。なおQ1T1ではリードが毎秒68MB、ライトが毎秒234MBあたりだ。
おおむね公称値通りの転送速度が得られている。シーケンシャル性能は、PCI Express 4.0 x4接続対応モデルとしてその帯域一杯引き出せていると言えるだろう。ランダムアクセスは、Q32T16側がスタンダードクラスのSSDと比べて大幅に速かった。Q1T1はPCI Express 4.0 x4 SSDでもリードで毎秒100MB近く出るものがある中では特別速いという印象ではないが、スタンダードクラスのSSDと比べると、ここでもしっかり速かった。
ゲーミング向けSSDなので、ゲームにおける性能も見ておきたい。ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマークを試した。ローディングタイムはシーンごとの読み出し時間で、ここでは合計値を採用する。ベンチマークの設定は1920×1080ピクセル、標準品質(デスクトップPC)とした。
「合計」の結果は10.602秒だった。構成の違いは考慮する必要があるが、スタンダードクラスのSSDでは12秒近くかかっており、それと比べると1秒以上速かった。シーンごとで言えばコンマ数秒ずつだが、ちりも積もれば山となる、といったところだ。
続いて3DMarkのストレージベンチマークだ。7つのテストで構成されており、うち3つはゲームの起動に要する時間で数値化されるので、まずこちらを見ていこう。
Battlefield VはスタンダードクラスのSSDよりも大幅に速かった。Overwatch起動もBattlefield Vほどではないが速い。ただし、Call of Duty:Black Ops 4起動はスタンダードクラスのSSDよりも少し速い程度で、ここまでの2つほどの大きな差は付かなかった。
3DMarkストレージベンチマークの残り4つのテスト項目はゲーム録画、ゲームインストール、ゲームのセーブ、ゲームアプリの移動といったファイル操作だ。ゲームのセーブについてはスタンダードクラスのSSDよりも大幅に速かった。一方で残る3つは少し速い程度だった。
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