本機にはドライバ内蔵のテンプレートを利用する機能と、オンラインコミュニティーから供給されたテンプレートをダウンロードする機能があります。
ただし、現状は3種類のアプリにしか提供されておらず、
コミュニティーにアップロードされたテンプレートも、アプリによっては選択肢が多いとは言いづらい状況です。
さて、気を取り直して使っていきましょう。現状のドライバーアプリにはいろいろ思うところがあるとはいえ、ボタンやスティックにキーボードショートカットキーを登録して、効率化デバイスとして使うこと自体は問題なくできます。
ここまでのような、さまざまな動作チェックはしていましたが、実は前回取り上げた「Artist Pro 27(Gen 2)」の実用テストの間、線画と彩色の半分ぐらいは本機で操作していました。
ハードウェア自体の感触のよさもあって、割り当てを設定して少し操作に慣れたあとは、集中して利用できました。重さも程よく、ゴム足も効いていて、途中でずれていくような感じでもなかったです。
特に気に入ったのがスティックで、「ブラシ」と「消しゴム」のような超頻繁に使うショートカットを割り当てて使う場合です。実際のところ、ブラシと消しゴムをスティックに割り当てても、ボタンやキーボードに対して操作が早くなるわけではないです。
ところが、大きくてシッカリしたスティックをガコガコと倒しながら描いていると、だんだん気持ちよくなってくるのです。
TourBoxで感じた「左手を結構動かさなくてはならないのに、スピードが乗ってくると気持ちいい」に似た、不思議な脳汁感があります。
一方で気になったのは、左右のキーのノールックでの狙いづらさです。密集していて形も感触も同じなため、スティックを触った後など、指を添え直す時には位置を探るような動作が挟まれます。
これについては、XPPenも凹凸を感じられる何かを貼るという力業を提案していて、それならばもうちょっと工夫しておいてほしかったと正直思います。
先述のキーストロークのマクロが作れない問題は、タブレット側のドライバアプリにキーボードマクロを登録して作業を続けられました。
また、イラスト用途でのダイヤルの立場の難しさは、以前から述べている通りです。PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTは、装飾キー+ペンドラッグや、ショートカット後のペンドラッグなど、ペンでアナログ的に調節できる操作が発展しすぎています。そのため、ダイヤルで速度や精度が改善するケースは他の分野ほど多くないです。
動画編集や写真の現像、その他の一般用途などではダイヤルが大いに役立つだろうし、特に本機には慣性ダイヤルもあるので、他のデバイスよりも優れた操作感を見つけやすいはずです。
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