巨大スティックが生み出す謎の“脳汁感” XPPen「Pilot Pro 編集コンソール」のお絵描き実用度をチェック:ある日のペン・ボード・ガジェット(3/4 ページ)

» 2026年08月07日 11時00分 公開
[refeia,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

テンプレートの選択肢も発展途上

 本機にはドライバ内蔵のテンプレートを利用する機能と、オンラインコミュニティーから供給されたテンプレートをダウンロードする機能があります。

 ただし、現状は3種類のアプリにしか提供されておらず、

Premiere Pro CapCut DaVinci Resolveにはテンプレートが提供されます Premiere ProやCapCut、DaVinci Resolveといったアプリにはテンプレートが提供されます

 コミュニティーにアップロードされたテンプレートも、アプリによっては選択肢が多いとは言いづらい状況です。

動画系はそこそこあるものの、Photoshopで検索すると1件しか見つかりませんでした 動画系はそこそこあるものの、Photoshopで検索すると1件しか見つかりませんでした

お絵かきで実用チェック! 意外な高揚感に驚く

 さて、気を取り直して使っていきましょう。現状のドライバーアプリにはいろいろ思うところがあるとはいえ、ボタンやスティックにキーボードショートカットキーを登録して、効率化デバイスとして使うこと自体は問題なくできます。

 ここまでのような、さまざまな動作チェックはしていましたが、実は前回取り上げた「Artist Pro 27(Gen 2)」の実用テストの間、線画と彩色の半分ぐらいは本機で操作していました。

この絵を描いている間、使っていました この絵を描いている間、使っていました

 ハードウェア自体の感触のよさもあって、割り当てを設定して少し操作に慣れたあとは、集中して利用できました。重さも程よく、ゴム足も効いていて、途中でずれていくような感じでもなかったです。

 特に気に入ったのがスティックで、「ブラシ」と「消しゴム」のような超頻繁に使うショートカットを割り当てて使う場合です。実際のところ、ブラシと消しゴムをスティックに割り当てても、ボタンやキーボードに対して操作が早くなるわけではないです。

 ところが、大きくてシッカリしたスティックをガコガコと倒しながら描いていると、だんだん気持ちよくなってくるのです。

本機の特徴的な操作を一番たくさん使ってみようと思わなければ、気付かなかったかもしれません 本機の特徴的な操作を一番たくさん使ってみようと思わなければ、気付かなかったかもしれません

 TourBoxで感じた「左手を結構動かさなくてはならないのに、スピードが乗ってくると気持ちいい」に似た、不思議な脳汁感があります。

 一方で気になったのは、左右のキーのノールックでの狙いづらさです。密集していて形も感触も同じなため、スティックを触った後など、指を添え直す時には位置を探るような動作が挟まれます。

 これについては、XPPenも凹凸を感じられる何かを貼るという力業を提案していて、それならばもうちょっと工夫しておいてほしかったと正直思います。

サイドボタンをホームポジションにしていれば迷いませんが、指が離れると戻すときに迷います サイドボタンをホームポジションにしていれば迷いませんが、指が離れると戻すときに迷います

 先述のキーストロークのマクロが作れない問題は、タブレット側のドライバアプリにキーボードマクロを登録して作業を続けられました。

 また、イラスト用途でのダイヤルの立場の難しさは、以前から述べている通りです。PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTは、装飾キー+ペンドラッグや、ショートカット後のペンドラッグなど、ペンでアナログ的に調節できる操作が発展しすぎています。そのため、ダイヤルで速度や精度が改善するケースは他の分野ほど多くないです。

 動画編集や写真の現像、その他の一般用途などではダイヤルが大いに役立つだろうし、特に本機には慣性ダイヤルもあるので、他のデバイスよりも優れた操作感を見つけやすいはずです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  6. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  7. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  8. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  9. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  10. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー