巨大スティックが生み出す謎の“脳汁感” XPPen「Pilot Pro 編集コンソール」のお絵描き実用度をチェック:ある日のペン・ボード・ガジェット(4/4 ページ)

» 2026年08月07日 11時00分 公開
[refeia,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「ソフト」の完成度は惜しい コミュニティーの発展に期待

 それではまとめていきましょう。Pilot Pro 編集コンソールは、ペンタブレットの分野でイラスト用左手デバイスを作り続けてきたXPPenが挑戦する、左手デバイスの高級機です。

 「編集コンソール」の名前が示す通り、動画編集や写真編集を主なターゲットにして設計されていますが、実際にはPC利用の広い分野の効率化に利用できます。

 もちろん、イラスト制作でも十分なボタン数があって役割を果たします。それだけでなく、上質なスイッチの触感や、右手でペン・左手で質量のあるスティックを操作して作業スピードが乗ってきたときの高揚感は、他のデバイスでは得がたい本機の美点です。

 一方で、ドライバアプリの完成度には課題が残ります。見た目も美しく、一通りの設定はできるとは言え、単純に足りない機能や、親切とは言えない仕様、理解しづらい制限が少なからず残っています。

 また、ビルトインのテンプレートやコミュニティーから共有されたテンプレートをインポートする機能もありますが、今はまだ幅広いアプリで供給が十分とは言いがたいです。ユーザーコミュニティーの発展や、多彩な公式テンプレートの実装が望まれます。

 そういう意味で、本機の真価が分かってくるのは今後しばらく経ってからとも言えます。XPPenがこれまで得意としていた「高品質で競争力のあるハードウェアを、競合よりもリーズナブルに提供する」は、既にできています。

 本機の将来は、XPPenがそれだけではない強みを持っていることを見つける我々の手がかり、もしくは彼らの足がかりになるでしょう。

 スティックでの操作に魅力を感じる人や、XPPenファン、ゼロからのカスタマイズ、デバイスが育っていくのを味わって楽しめる人は、本機をすすんで検討しても良いでしょう。逆に、買ったら手間なく単純に役立ってほしい、今後のグレードアップじゃなくて今完成していてほしい人は、しばらく経ってから改めて検討でもよさそうです。

 今後も注目していきたいと思います。

出っ張っているものはツンツンしたくなりますよね 出っ張っているものはツンツンしたくなりますよね
前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月08日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  3. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  4. ソニー、初代ウォークマン付属ヘッドフォンをイメージしたType-C有線ヘッドフォン (2026年11月07日)
  5. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  6. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  7. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  8. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  9. ソニーとTCLの合弁が意味する「新しいソニー」の完成形――ソニーが“家電企業”の殻を脱いだ日 (2026年02月06日)
  10. MSI、Ryzen 9++GeForce RTX 5080/5090 Laptopを搭載したウルトラハイエンド18型ゲーミングノート (2026年11月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー