先述の通り、一部のモデルを除き、ThinkPadは日本国内の研究開発拠点で研究/開発されてきた。グローバルPCメーカーの開発担当者に記者として話を聞く場合、多くは英語または現地の公用語でのインタビューが必要だが、ThinkPadの場合は日本語で“直接”インタビューできることが大きなメリットだ。
また、レノボ・ジャパンは毎年1回ほど、日本の報道関係者向けに研究開発拠点である大和研究所の見学ツアーを開催している。ツアーではThinkPadの研究/開発担当者から直接話を聞くことも可能で、なかなか興味深い。
2026年も、9月2日に報道関係者向けの見学ツアーが開催された。ツアーの前に行われた説明会では、レノボ・ジャパンの塚本泰通副社長(開発担当)と、加藤敬幸執行役員(ThinkPadエンジニアリング担当エグゼクティブディレクター)が登壇し、ハイブリッドAI時代を迎え、オンデバイスでのAI処理能力が重要視される時代におけるThinkPadの在り方について説明を行った。
ThinkPad(とデスクトップワークステーション「ThinkStation」の一部モデル)は、レノボ・ジャパンが研究/開発を担当している。昨今、オンデバイスでのAI処理性能に対するニーズが高まっていることを受けて、AIを快適に活用できるようにする工夫に重点を置くようになったという
全体説明を担当した塚本副社長(左)と加藤執行役員(右)は、日本IBM時代からThinkPadの開発に携わってきた人物だ。現在は塚本副社長がLenovo(グローバル)のコマーシャル製品全体の開発責任者、加藤執行役員がThinkPadの開発責任者という“分業”体制を取っている今回のツアーは、ThinkPadの35周年を目前に行われる。どうしても「記念に何かをやるのでは?」と気になってしまう。そこで説明会の質疑応答で聞いてみることにした。
筆者 「2027年にThinkPadが35周年」という話がありました。35周年記念に何かやるつもりなのか、可能な範囲でいいので教えていただきたいです。
塚本副社長 まだあと1年もありますので、絶賛検討中というところです。日本の企画チームとしては、やっぱり日本で生まれたThinkPadですから何かやりたいという話をしています。イベントや製品を含めて、いろいろ考え中なので、楽しみにしていただければと思います。
2007年から5年おきに何らかの「記念モデル」をリリースしてきた“実績”を踏まえると、35周年の2027年にも何らかの動きを期待できそうである。
大和研究所で研究/開発に従事する“中の人”がThinkPadについて語る動画シリーズ「ThinkBIG Academy」の第2シーズンが間もなく公開される予定だ。第1シーズンは2025年モデルについての話がメインだったが、第2シーズンは2026年モデルに関する話がメインとなる
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