ところで、現状最高の描き味とカスタマイズ性を誇るPro Pen 3ですが、不満の声も聞こえていました。よく聞こえる不満の1つが、ボタンの耐久性、もう1つがテールキャップの外れやすさです。
Pro Pen 3はグリップを脱着できて、1本で細ペンにも太ペンにもなれるカスタマイズ性があります。それを実現するために、スペーサーのようなボタンパーツになっています。この作りが、ちぎれて脱落しやすいとか、押し心地が硬くてつらいという不満を引き起こしていました。
サイドボタンに、消しゴムやアンドゥを割り当てて頻繁に押すユーザーに多かったと思います。
テールキャップの外れやすさは、まあ、ささいな問題です。金属の硬質なネジで、摩擦を助けるパーツもありません。締めたつもりでも気づくと緩んでカタカタ動き、イラっとすることはありました。
Art Pen 2では、上記のいくつかの問題が解決しています
Art Pen 2では、芯は標準的な形状になり、サイドボタンはPro Pen 2のようなシーソー式になり、ちぎれそうな部品は見当たりません。また、樹脂のボディーでキャップのネジがよくかむようになりました。
一方で、Pro Pen 3の方が優れた点も多いです
また、Art Pen 2はボタンの押し心地は硬いですが、グリップの少し上のほうに移動しています。
従来のペンはボタンを避ける握り方が合っていましたが、Art Pen 2はボタンの位置と硬さのおかげで、親指を添えたまま握圧を上げて描くことができます。そして、握る位置を変えずに、親指の腹の方でボタンを押すこともできます。
いつもの魔女さんでしばらく作業をシミュレートしてみましたが、これが標準ペンってことでいいのでは? という気持ちになりました。
太さを変えたりオモリを入れるカスタマイズ性は無いものの、サイドボタンの安心感や、樹脂製とはいえ剛性感と上質感が揃っているのも良いです。また、芯とボディーの隙間がPro Pen 3よりもさらに小さくなっていて、始筆の感触が良いです。
個体差かもしれませんが、ディスプレイの四隅のごく端の方で、Pro Pen 3よりもカーソルずれが大きいのは気になりました。描画に使うような場所ではないので気になるシーンは多くはなく、操作するときにカーソルを見れば大きな問題はないですが、調整されていくのを期待したいです。
全体として、カスタマイズ性はPro Pen 3の方が高く、Pro Pen 3が標準ペンという立場は揺らがないとは思いますが、回転検知を使う/使わないに関わらず、Pro Pen 3のどの状態よりもArt Pen 2の方が好みというケースも多そうです。
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