ブースでは無線技術の紹介だけでなく、IPTVのサービスやSNSを絡めた同社の取り組みなども披露されていた。
IPTVの最新技術として披露したのが、家の中にある各種デバイスを一括して遠隔操作できるタッチパネル型端末「IPTV Remote」だ。Androidをプラットフォームに採用しており、インターネット動画、オンデマンドを含むテレビ、PC、携帯電話を操作するインタフェースとして利用できる。カメラとスピーカーも搭載しており、TV会議も可能。家電の遠隔利用想定している。
また、既存のIPTVシステムのセットトップ・ボックスを利用したサービスも紹介されている。同サービスでは、再生中の映画を一時停止するとメタデータを使ってその場面が撮影された場所の位置情報を取得し、Google MapsやGoogle Street Viewでその場所を確認できたり、同じ場所で撮影されたほかの映画を調べられたりする。
そのほか、Facebookアプリケーションを利用して特定の友人のレコメンデーションをオンライン映画ストアに表示する機能や、iPod touch上で見たい映画を選択し、そのまま自宅のどのデバイスで再生するかを選べるWebアプリケーションなども紹介されていた。
巨大なブースでさまざまな機器が展示される中、異彩を放っていたのが「Connected Tree」と題された“オレンジの木”の存在。植木鉢にはPCと接続されたセンサーが入っており、近づく、近くにいる、触れる、去るといった周囲の人の動作を読み取り、状況に合わせて「誰もいなくなったからさみしい」といったようなつぶやきがTwitterにポストされる仕組みになっていた。人が近づくと持ち主にSMSを送る、電気がつくといった利用法が考えられ、セキュリティ、ヘルスケア、エンターテインメント分野での用途が見込まれている。「M2M(マシン・トゥ・マシン)だけでなく、M2N(マシン・トゥ・ネーチャー)も可能」と、ブースのスタッフは胸を張っていた。
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