「大幅に遅刻じゃないの!!!」――女子高生に罵倒される勤怠管理アプリ「絶対定時少女」にビビる

» 2012年02月23日 10時48分 公開
[今西絢美,ITmedia]

 社会人にとって、就業時間のコントロールは大事な業務のひとつだ。ついつい残業が増えてしまう、勤怠管理をなあなあで済ませてしまう自分に、何か刺激を与えたいと思っている人もいるかもしれない。そんなビジネスパーソンにオススメしたいのが、異色の勤怠管理アプリ「絶対定時少女」だ。

 このアプリは、“残業ばかりでグズな大人が嫌い”という女子高生キャラクター「定時朱莉(さだときあかり)」が勤務時間の管理をしてくれるという、個性的な仕様が面白い。アプリを起動した途端、女子高生がツンツンとした物言いをしてくるので、思わずこの後の“デレ”を期待してしまうだろう。デレてもらうにはどうすればいいのか……まあ、ご想像のとおりである。


photo 最初からいきなり挑戦的なセリフを発する定時朱莉。ツンツン具合がすごい
photo 絶対定時少女

 アプリの使い方は簡単だ。「定時」と「休み」を最初に設定し、出退勤時に画面上のしおりをタップすると自動的に時間を記録してくれる。また、Twitterのアカウントを登録すると、定時朱莉のTwitterアカウント宛てに出退勤時に時間を自動でつぶやいてくれる。この機能を使うと、定時朱莉からTwitter経由でもコメントがもらえるようになる。


photo 出退勤時刻や休憩時間を設定する(写真=左)。休日の設定もできるので、土日以外が休みの仕事でも問題ない(写真=右)
photo Twitterと連動させると、出勤と同時に時刻がツイートされる(写真=左)。退勤時には、勤務時間と残業時間もつぶやく(写真=右)

 ここまでの機能は、まあただの勤怠管理アプリである。同アプリならではなのは、時間を記録するたびに、出退勤時間に応じた音声付きのコメントを定時朱莉がしてくれる点にある。これがなかなか楽しいのだ。

 しかし、この定時朱莉は基本的に“ツンツン”だ。予実が大幅にずれるとかなり厳しいコメントをしてくる。遅刻をすると「ちょっとアンタ、今何時だと思ってるの?」と罵られ、定時よりあまりに早く上がっても「へぇ、まだ定時じゃないのに帰っちゃうんだ、アンタ」などと言われる。筆者は、もしかしてこれは上司の心の声ではなかろうかと、言われるたびに違う意味でドキドキしてしまった……。


photo 出社時間からかなり遅れて記録をすると怒られた。定時朱莉女史は厳しい……(写真=左)。定時より少し早いくらいの時間だと褒めてくれる。ツンデレの“デレ”を垣間見た気がする(写真=右)

 ちなみに、これらのセリフは、一度聞けば「セリフ一覧」から何度も聞くことができるので、お気に入りのセリフが出てくればあとから聞き返せるのもいい。セリフの種類は74種類もあるので、なかなか飽きることもないだろうし、ちょっとしたコンプリート欲も湧いてくる。


photo セリフの種類がとにかく多いので、根気よく使い続けてコンプリートしよう

 また、就業中にアプリを起動しておくと、時計アプリとしても使える。その際、時計表示をタップすると定時朱莉が声で時間を教えてくれる。さらに、定時朱莉は画面中で時折、「自分の才能を磨いて量をこなしたんだったら、次には質を意識して磨きなおせば?」といったような仕事への真面目なアドバイスもしてくれる。アドバイスは約200種類用意されているらしい。定時朱莉、ただのツンツン女子高生ではないようだ。


photo 女子高生とは思えないようなアドバイスをしてくれる。なんとなく頑張ろうという気にさせられるはず

 さらに、画面をタッチするといろんな反応をしてくれるのもうれしい。基本的にはツンツンした反応しかしてくれないが、たまに顔を赤らめたりするのが、かわいい。思わず無駄にタッチし続けてしまい、次のセリフを期待してしまう。ただ、理想をいえば、もっと“ぬるっと”した動きだとよりリアルだったのではないかと思う。しかし、これだけのセリフの種類がありながらもリーズナブルなアプリなので、萌えキャラ好きはダウンロードして損はないだろう。


photo タッチするだけでいろんな表情を見せてくれるのがうれしい

 また、記録した出退勤記録をリストとして確認できるだけでなく、データをメールで送信することも可能だ。それに加え、出退勤時刻の前後にアラームを設定できる。毎日自宅を出る少し前にアラームを合わせておけば、遅刻も防げるに違いない。


photo 一度登録したデータをあとから修正することも可能(写真=左)。タイムカードのデータをメールでPCに送り、Excelで表にするのもいいだろう(写真=右)
photo アラームを設定しておけば、常に時間を意識した行動ができるはず

 非効率な労働を避けるためにも、ツンツン女子高生と二人三脚で勤務時間を上手くコントロールしてみてはどうだろうか?

photo 絶対定時少女

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