7.9インチディスプレイを搭載した「iPad mini」の登場で、7インチタブレットの市場が活性化する――。調査会社のIHS iSuppliが、こんな市場予測を発表した。小型タブレットはアジアで需要が高く、Appleがアジア市場の需要に対応できれば、予想をさらに上回ることになるとしている。
同社は、7インチ台のタブレット端末の出荷台数について、2012年には前年の1700万台から2倍の成長を遂げ、3400台に達すると予測。2013年には前年比97%増の6700万台に達する見込みだという。市場の主な成長要因はiPad miniだ。iPad miniは新規、既存のタブレットユーザーに訴求する端末となり、売上が急増するとiSuppliは予想する。この結果、タブレット全体に占める7インチタブレットの比率は、2011年の24%から2012年には28%、2013年には33%に増えるとみている。
すでにSamsungやHTCなどのメーカーが7インチタブレットを投入しているが、「iPadとiPad 2で9.7インチタブレットの市場を独占したAppleが、今度は7インチ台市場を支配するだろう」と同社のディレクター、ローダ・アレキサンダー(Rhoda Alexsander)氏は述べている。なお、iPad miniの登場により、Androidタブレットのメーカーは差別化を図るために8インチやそれ以上の端末に着目するだろうと予想する。Windows 8/Windows RTタブレットは10インチやそれ以上のサイズにフォーカスすることが予想されるという。
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