iPadのWebトラフィックシェアは9割弱、Kindle Fireも急成長――Chitika調べ調査リポート

» 2012年12月28日 15時52分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 iPadの独占的な状態に変化の兆しがみえるタブレット市場だが、オンライン広告ネットワークを運営するChitikaの調査によると、WebトラフィックについてはiPadが依然として9割近くを占めることが分かった。

 調査では、AppleのiPadファミリーのシェアが87%となり、前回調査(11月)の88%から1ポイントの微減にとどまった。トラフィックが伸びているのはAmazonのAndroidタブレット「Kindle Fire」ファミリーで、前回の3.57%から今期は4.25%に増加した。Samsungが「Galaxy」ブランドで展開するAndroidタブレットも、前回の2.36%から今回は2.65%とシェアを伸ばしたが、Kindle Fireほどの成長には至らなかったようだ。Googleの「Nexus」タブレット(「Nexus 7」「Nexus 10」)は、前回の0.91%から1.06%までシェアを伸ばした。

 主要なAndroid勢はいずれもシェアを伸ばしたが、Chitikaは「タブレットのWeb利用におけるAppleの独占的なシェアには、ほとんど影響はみられない」としている。

 この調査は、Chitikaが12月8日〜14日にかけて北米市場を対象に、自社オンライン広告ネットワークにおけるデバイス別のモバイル広告インプレッションを調べた。

 なお、IDCが11月初めに発表した第3四半期の世界タブレット市場調査によると、Appleのシェアは50.4%、Samsungは18.4%、Amazonは9%だった。Appleは前年同期比で9ポイントダウンし、Samsungは12ポイント伸ばした(Amazonは2011年後半にタブレット市場参入したため、データなし)。IDCはその後、Appleのタブレットにおけるシェアが将来的に低下するとの予想を発表しており、これが原因でAppleの株価が大きく下がるという事態につながった。

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