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オンキヨー、ハイレゾ対応“スマートフォン”を参考展示――イヤフォンのバランス接続もCES 2017

» 2017年01月06日 13時31分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、「CES 2017」でハイレゾ対応のスマートフォンを参考展示する。オーディオ機器で培ってきた技術を生かし、「今までにない高音質再生に特化したハイレゾ対応スマートフォン」を提案する。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズが参考展示するハイレゾ対応スマートフォン

 5インチのタッチパネル液晶を備えたAndroid 6.0搭載のスマートフォン。デュアルSIMスロットをはじめ、16Mピクセルのリアカメラや8Mピクセルのフロントカメラ、WI-FiやBluetoothなど、スマートフォンに求められる機能を抑えた。もちろんGoogle Playにも対応する。開発には富士通コネクテッドテクノロジーズが協力しており、2016年秋に行われた同社の事業戦略説明会でオンキヨーの中野宏副社長がスマホの開発を表明していた。

スマホ開発を表明したオンキヨーの中野副社長(写真は2016年10月に行われた富士通コネクテッドテクノロジーズの発表会で撮影したもの)

 展示機の特徴は、やはりDAP(デジタルオーディオプレーヤー)開発で培った回路設計やアンプ設計技術を投入していることだ。DACチップを2基搭載し、アンプ部もバランス設計。本体には3.5mmのリモコン対応イヤフォンジャック(4極)に加え、バランス駆動用の2.5mm径4極イヤフォンジャックを備えた。対応するイヤフォンやヘッドフォンを接続すれば、左右チャンネルのセパレーションに優れたハイレゾ音源再生が楽しめる。

 対応ファイルフォーマットはWAV、FLAC、DAD、MQAで、ハイレゾ音源再生には同社製DAP「DP-X1」などと同じ「オンキヨーミュージックアプリ」を使用する。128GBの内蔵メモリにmicroSDカードスロットを合わせ、最大384GBまで拡張できる大容量も特徴だ。DACチップの種類など詳細は未公開だが、「業界最高水準のDACとアンプ、こだわりの回路設計でハイレゾ音源だけでなく、圧縮音源やストリーミング音源も高音質で再生できる」(同社)

 本体サイズは72.1(幅)×142.3(高さ)×11.95(厚さ)mm。重量は234g。発売時期やキャリアなどの詳細は未定だ。

小型のDAPやスマートスピーカーも投入

 このほか、オンキヨーはCESの会場に同じくイヤフォンのバランス接続に対応した小型のハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー、およびAmazonの「Alexa Voice Service」に対応した“スマートスピーカー”「VC-FLX1」を参考展示する。

Amazonの「Alexa Voice Service」に対応した“スマートスピーカー”「VC-FLX1」
(左)とパイオニアブランド(右)の両方から登場する。2.4インチタッチパネル液晶を搭載。ストレージは最大416GBまで拡張可能。BluetoothやWi-Fiにも対応する

 「VC-FLX1」は、オンキヨー製のスピーカーユニットとWi-FiやBluetoothといった通信機能を装備。ネットワーク音楽サービスやインターネットラジオに対応するほか、モーションセンサー搭載のWebカメラ機能、温度/湿度センサーなどによって遠隔地からでも室内の様子が確認できる。なお、いずれの展示機も細かい仕様や導入地域、価格や発売時期などは「検討中」としている。

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