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» 2017年07月06日 20時08分 UPDATE

“完全ワイヤレスイヤフォンの先駆け”が進化――第2世代の「EARIN M2」登場

[芹澤隆徳,ITmedia]

 モダニティは7月5日、スウェーデンのイヤフォンブランド“EARIN”が開発した新しい完全ワイヤレス型イヤフォン「EARIN M2」を世界に先駆けて日本で披露した。ブラック(充電器もブラック)は8月末、ホワイト(充電器はシルバー)は秋に発売する予定だ。価格はどちらも2万9800円(税別)。

「EARIN M2」

 EARINは、元ソニーエリクソンのエンジニアらが2013年に立ち上げたブランド。従来機「EARIN M1」は左右のイヤーピースが分離した“完全ワイヤレス型”イヤフォンの先駆けといえる存在で、クラウドファンディングサイトの「Kickstarter」に登場したときは北欧企業として最大の投資額となる150万ドルを集めて話題となった(当時)。日本でも2015年の冬に開催された「ポタフェス」で大々的に紹介され、まるで耳栓のような小柄なボディーやバッテリー駆動時間の短さを補う充電ケースといった先進性で一躍人気商品となった。発売後にも売り切れ店が続出し、「最長で5カ月間ものバックオーダー状態が続いた」(モダニティ)という。

 新世代のM2は、従来機で指摘された課題を克服しつつ、新たなフィーチャーを加えたモデルだ。来日したEARINのセールスディレクター、Sebastien Domingues氏は、今回披露したM2が量産前のプロトタイプであると断った上で、従来機との大きな違いを3つ挙げた。

EARINのセールスディレクター、Sebastien Domingues氏

 まず、左右のイヤーピースを接続するワイヤレス技術にNXP SemiconductorsのMiGLOテクノロジーを採用したこと。MiGLOは補聴器業界で約10年の実績を持つ近距離磁気誘導(NFMI)技術。10MHz程度の低周波で無線伝送するため、左右のイヤフォンを遮る人体の影響を受けにくいのがメリット。オーディオストリーミングにおける遅延が改善される上、BluetoothコーデックのAACやaptXも通る。最近では完全ワイヤレスイヤフォンの採用事例も増えており、有名どころではJabra製品などにも使われているという。

 またハンズフリー通話では、やはり補聴器の技術を融合させた独自のアルゴリズムによるアクティブノイズキャンセリング機能を実装。M2本体に左右各2個のマイクを使って周辺ノイズを20dB以上も下げるという。

タッチ操作で楽曲再生やSiriの起動が可能

 操作部も一新。左右のイヤーチップは背面にタッチインタフェースを備え、タッチ操作で楽曲の再生/一時停止や着信応答に加え、Siriなどパーソナルアシスタント機能の起動も可能だ。さらに「ボーズ」操作では内蔵マイクが拾った外部環境音を取り込む機能もあり、例えば誰かに話しかけられたとき、イヤフォンを外さずに会話できる。

 ドライバーは従来機同様、バランスド・アーマチュア型1基で、「なるべくフラットな特性を目指した」という。片側のイヤフォンは14.5(幅)×17.2(高さ)×21(奥行き)mmと小さく、重量は約3.6gと従来機と比較すると0.1gほど重くなっているが、Domingues氏は「新しいテクノロジーを詰め込んだ割に重量は増えていない」と胸を張った。

 なお、従来機は左右の区別があったが、今回は左右同じものとなり、装着時にセンサーでL/Rを自動判別する仕組み。ユーザーは左右のイヤフォンを意識する必要がなく、また仮に片方をなくしてしまった場合でも1つだけ追加購入すればいい。モダニティでは、イヤフォン部の単体販売も行う予定だ。

充電カプセルはアルミ製

 EARINのような小型ワイヤレスイヤフォンの場合、本体のバッテリー容量が小さく長時間の使用ができないのがネックになる。このためケースを兼ねたバッテリー内蔵の充電カプセルが付属しており、ここに左右のイヤフォンを入れて3度までフル充電が行える仕組み。バッテリー駆動時間は1回の充電で約3時間。カプセルで充電することで計12時間の使用が可能になる。

 円筒形の充電カプセルはアルミ製で、洗練されたデザインも特徴だ。またイヤフォンを入れると磁石によってカチッと固定される仕組みで出し入れ時の落下を防ぐ。さらにカプセルとイヤフォンそれぞれの充電状況が分かるステータスランプ(LED)も備えた。これは初代機のユーザーから要望の多かった機能だという。

側面に充電用のMicro USB端子

 専用アプリも刷新。新たにBluetoothを介してイヤフォンのファームウェアアップデートが行えるようになったほか、外部ノイズの取り込みレベルの調整、タッチ操作のカスタマイズ、バッテリー残量確認、ベースブースト設定、イコライザーなど豊富な機能を持つ。またL/Rのバランス調整も可能だ。

コルクを使ったパッケージもおしゃれ

 モダニティでは、7月15日(土)と16日(日)に東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」で開催されるポータブルオーディオの専門イベント「ポタフェス2017東京 秋葉原」でEARIN M2を披露する予定。開発中のため、残念ながら試聴はできないというが、実機のサイズ感や素材感、使い勝手の分かる展示を予定している。

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