「動きの滑らかさを見てください」〜タカラ+Kラボの“キャラ電”

» 2004年01月23日 02時28分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 テレビ電話を気軽に使ってもらおう──。そんな目的で登場するのが900iシリーズの新機能「キャラ電」。自分の代わりに3Dキャラクターの分身アニメを表示させるものだ。

 900iシリーズ(特集記事参照)登場に向けてキャラ電ポータルサイト「iキャラコール」を準備しているケイ・ラボラトリー(以下、Kラボ)に、キャラクター作りへのこだわりを聞いた。

メインターゲットは若者。幅広いジャンルのキャラをラインアップ

 「iキャラコール」は、タカラモバイルエンタテインメントとKラボが共同運営するキャラ電サイト。タカラモバイルエンタテインメントが権利を保有し、これまで3D化してきたキャラクターのデータを、Kラボがキャラ電に加工、配信する。

 両社は900iシリーズ発売時期に合わせて開発を進行中。サービスインと同時に20体を提供、毎週1キャラクターを追加配信する予定だ。

 キャラクターのラインアップは、着せ替え人形でおなじみのリカちゃんをはじめ、ティーン向け女性誌「POPTEEN」のメインキャラクターとして人気の「POPちゃん」、トランスフォーマーシリーズのコンボイやメガトロン、ミニチュアダックスやチワワといった動物など。どちらかといえば、若者を意識したキャラクターを揃えている。

サービスインと同時に投入される20体のキャラクター

 「900iシリーズは、若いユーザーを中心に普及すると見ている。新機能の中でもキャラ電は、10代や20代の若者層に広がりそうなので、そこに向けたキャラクターを投入してサイトの成長につなげたい」(企画制作部コンテンツ・プロデュースグループの倉田浩明ディレクター)

 そのためPOPちゃんのキャラ電では、雑誌「POPTEEN」に掲載された洋服を着せたり、背景を雑誌の表紙にしたりといった、メディアとの連携も計画している。

 またキャラ電が、着メロのように相手によって異なるキャラを設定できたり、動きの面白いシーンをキャプチャーして待ち受け画面に設定できるといった機能を備えていることから、「コレクターアイテム的要素も期待できる」と倉田氏。毎週、新しいキャラクターを追加するのは、こうした理由からでもある。

キャラ電はテレビ電話時に使えるだけではない。単独で立ち上げてキャラを動かしたり、気に入ったシーンをキャプチャーして待ち受けに設定したりできる
キャラ電作成ソフトの「キャラ電スタジオ」上で動くキャラクター。犬や雪だるまの擬人化された動きが面白い

キャラクターの動きにもこだわり

 キャラ電用キャラクターの制作にあたり、Kラボが注力したのはキャラクターの動き。「タカラが持っている3Dキャラクターには、動きのデータとしてプロのパントマイマーのモーションキャプチャデータが付いている」(倉田氏)。見ているだけでも面白いという、この動きのデータを、限られた容量のキャラ電キャラクターの中に落とし込むのには工夫が必要だったという。

 「通常3Dモデルに動きを付ける場合は、動きのポイントを決めてその間を補完させるが、モーションキャプチャの動きデータはそれぞれの動きがすべて記録されているため、データ量として重い。また動きもリアルすぎて、そのままモデルに当てはめると微妙に震えているように見えてしまう。間を間引いてみたり、大げさなところを削ったり、間を間を詰めたり伸ばしたり──といった作業を繰り返して、キャラ電に最適な動きを作った」(企画制作部グラフィックグループの荒田研デザイナー)

 トランスフォーマーとPOPちゃんが「キャラ電スタジオ」上で動く様子(クリックするとムービーデータへ)

 また、男と女のキャラクターでは同じアクションでも動作が異なるよう動きを変えている。「例えば挨拶でも、女のキャラは丁寧な感じで、男は『オッス』といった感じ」(倉田氏)。

 さらに3月頃に投入予定の“チョロQ”のキャラ電では、携帯電話をラジコン感覚で使えるような動きをつけることも考えている。「チョロQの場合は、感情を表すアクションをつけるよりは、ラジコン感覚で遊べるようにしたほうが面白い。[6]キーを押したら右回転、[4]キーを押したら左回転する──といったような、走り回ったりウィリーしたりという動きを付けてみようと思っている」(倉田氏)

バストアップのキャラで感情表現も

 最初に投入するキャラクターは、全身の動きでさまざまな感情を表現するタイプだが、表情で感情を表現するキャラクターの開発も進めたいという。「(目や鼻、口などの)パーツを別々で作る必要があるうえ、自然な顔の表情を表現するのは難しい。細かく動きを検証しながら開発を進める」(企画制作部クリエイティブグループのチーフデザイナー、早川研次氏)。

 キャラクターの種類も、「他社ではできないようなキャラクターを入れていきたい」と、拡充に積極的。「参入はしたいがノウハウを持たない、単独でキャラ電を作るほどの体力がない、といったライセンサーと協力してラインアップを広げたい」

 また将来的には、モデルやテクスチャ、背景、動きなどをユーザー自身が選ぶと、オリジナルのキャラ電データが書き出されるような仕組みも取り入れたい考えだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月19日 更新
  1. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  2. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  3. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  4. iPhone Duoを「開いたままでも片手で持てる」ケース登場 ESRが新製品発表、日本で急成長の理由とは (2026年09月17日)
  5. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  6. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  7. ドコモのiPhone、iOS 27でRCSに対応 3キャリアのiPhoneとAndroidで利用可能に (2026年09月17日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  10. 「世界初」ソフトバンクらが成層圏HAPSのリアルタイム追尾とレーザー測距に成功 光無線通信へ大きな一歩 (2026年09月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー