KDDI Javaの「一つのゴール」〜Phase3とは何か(2/2 ページ)

» 2004年01月30日 21時36分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
前のページへ 1|2       

1X WINで“定額IP電話は果たして可能か?”

 パケット定額制の1X WIN端末では、当然Javaを使ったアプリからのデータ通信も定額だ。では、JavaでVoIPの仕組みを作れば、平均600Kbpsというスピードを生かして、“定額制IP電話”も可能ではないか?

 しかしテストアプリで試してみた限りでは、これは少々難しいようだ。「パケットセイバー」などのアプリケーション開発者として知られるウニラボの福野泰介氏は次のようにコメントした。「WIN端末上でJavaによるテストプログラムで連続した通信を試みると、9回目以降通信せずにエラーとなります。しかし、最初の通信開始後1分経過すると、再び通信が可能となります。この結果より、WIN端末ではHTTP通信が1分間に8回までと制限されているものと思われます」

 KDDIはこの件について、「他のユーザーの迷惑にならない程度に、緩やかに制限をかけている」(林氏)とコメントしている。

 実際には、さらにマイクの制御が必要になるが、KDDIのJava仕様にはマイクから音声を取り込むAPIは用意されていない。

Phase3の仕様書は1月31日0時公開

 なおKDDIはPhase3の仕様書を、31日の0時にWebページに公開する予定(au技術情報)。また、2月中旬にはエミュレータも提供する。

今後は「BREWのほうにシフトしていく」

 他社の仕様も盛り込み、「JavaはPhase3で1つのゴールに達した」と林氏が話す、KDDIのJava。しかし、KDDIの方針は「BREWのほうにシフトしていく」というものだ。

 Javaの仕様強化はPhase3で終了。今後は、徐々にBREW端末の比率を増やしながら、Javaはフェードアウトしていくことになる。

 とはいえ、消えゆくJavaを惜しむ声も多い。現在BREWは公式コンテンツプロバイダにしか公開されておらず、一般の開発者には門戸を閉ざしているからだ。企業などがau端末を利用したアプリを提供しようとしても、KDDIの許可を得なくてはならないという壁もある。

 例えBREW端末であっても別途Javaを搭載することもできるはず──。これは技術的には可能だが、コスト面から難しいと林氏。考えられるのはBREWのアプリケーションとしてJava VMを動かし、その上でJavaアプリケーションを走らせることだが、これにはパフォーマンスも問題となる。

 KDDIはJava対応端末の台数を公表していないが、GPS対応端末のほとんどがJavaに対応していることを考えると、700万台近くのJava端末が出回っていることになる。仕様も向上し、ゲームも増えてきたKDDIのJava Phase3。BREW1本でいくという決断をするならば、Javaの果たしてきた役割を再考した上で、オープン化などの施策も必要になってくるのではないだろうか。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年