ゼンリンデータコムが開発中のエージェントキャラクター、“サツキ・メイ・リン”(2月12日の記事参照)。彼女とユーザーの会話の一例をご紹介しよう。
名前 | サツキ・メイ・リン |
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身長・体重 | 158センチ、42キロ |
スリーサイズ | B87、W58、H82 |
血液型 | AB型 |
年齢 | 21歳 |
仕事 | ドライブコンシェルジュ |
特技 | 中国拳法 |
趣味 | ドライブ・食べ歩き |
現住所 | サイバースペース |
将来の夢 | インテリジェントナビのエージェントとして、快適な車社会を実現すること |
デモではゼンリンの藤沢氏がサツキとの仮想ドライブを楽しんだ。デモでは「少し演出効果も入ったところを見てもらうために長めの会話になっている」といい、「本サービスでのやり取りはもう少し短い言葉になる」(藤沢氏)。
サツキ:「藤沢さんこんにちは。今日はどなたとご一緒ですか」
藤沢:「ひとり」
サツキ:「私とデート気分でドライブしましょう。スピードの出しすぎにはきをつけて。さて今日はどこへいく?」
「ある程度言葉でやりとりするのだから社交的な魅力があったほうがいい」ということから、同乗者がいないときには親しみやすい口調に変わるという。個人のプロファイルはネットワーク先のサーバに貯めて、その人の好き嫌いが情報収集に生かされる。
藤沢:「はらへった」
サツキ:「そういえばランチタイムですね。何か買う? それともお店で食べる?どっちがいい?」
藤沢:「何か買う」
サツキ:「じゃ、何か食べるものが買える店を探すね。食べるものはコンビニで買う? それともファーストフードにする?」
藤沢:「コンビニ」
サツキ:「何でも揃うコンビニエンスストアね。特に希望のコンビニがあったら教えて」
藤沢:「ファミリーマートがいい」
サツキ:「はい、ファミリーマートね。何でもあるわよね。それじゃ最寄のファミリーマートを探すわね。お店はファミリーマート千葉幕張海浜店でいい?」
藤沢:「いいよ」
サツキ:「この場所を目的地にしてルート探索をする?」
藤沢:「はーい」
サツキ:「じゃ、ルート案内を始めるね。何か用があったらまたあとで呼んでね」
この一連の会話によって、目的地までのルート案内が開始されることになる。
次は、サツキの得意分野のラーメン検索だ。
藤沢:「サツキ」(この呼びかけはリセットコマンドにもなる)
サツキ:「はーい、呼びましたか」
藤沢:「ラーメンが食べたい」
サツキ:「ラーメンですね。まかせてください。さぁ、ラーメン屋さんを探しましょ(チャイナドレスに服が変わる)。お任せコース、こだわりコースどちらにする?」
「お任せコース」は、サーバに蓄積された個人の好みを元に情報を引っ張ってくるモード。「こだわりコース」は個人の好みを無視して、そのとき食べたいラーメンを任意で検索できる。今回のデモで「お任せ」は、トンコツで細めの麺というプロファイルが入っているので、「トンコツの細麺」があるところしか案内しない。
お店の情報は、ラーメンの種類だけでなく、席数や駐車場の有無も検索可能だ。
サツキ:「じゃ、○○ではどう?」
藤沢:「いいよ」
サツキ:「ここはオススメよ。お店のコメントを読むね。いい?」
藤沢:「読んで」
サツキ:「じゃ、読み上げるね。千葉県の中でもいち早く──」
藤沢:「読まないで」
サツキ:「お店について聞きたいことはある?」
藤沢:「駐車場はある?」
サツキ:「駐車場はないみたい。追加の質問はある?」
藤沢:「店は広い?」
サツキ「席数は20席。だからちょっと狭いわね。追加の質問はある」
藤沢:「ありません」
サツキ:「この店にする?」
藤沢:「はーい」
サツキ:「お店までのルート案内にするね。いい?」
藤沢:「お願い」
マイケルとナイト2000までの新密度や信頼度はまだ望めないが、サツキとも他愛のない会話を交わすことは可能だ。
藤沢:「サツキ」
サツキ:「はーい、何か御用ですか?」
藤沢:「趣味は何?」
サツキ:「もちろんドライブとラーメン屋さんめぐり!」
藤沢:「お母さん元気?」
サツキ:「母は花屋をやっているの。明るくて私みたい」
藤沢:「体重は?」
サツキ:「レディにその質問はちょっといただけないかもね」
サツキは車への造詣も深い。
藤沢:「マツダってどう?」
サツキ:「ロータリーエンジンへのこだわりがすごいわね。誰にも真似はできません」
藤沢:「ベンツってどう?」
サツキ:「コンパクトな名車からフルサイズの名車まで、Aクラスなら私にも似合うかな」
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