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» 2004年02月16日 23時46分 UPDATE

一般Vアプリにも課金が可能に〜アプリ★ゲット

公式サイトではなくても、ボーダフォンの課金代行システムを使ってVアプリを販売できるサービスが始まった。一般Vアプリのコンテンツアグリゲータとして最大手のスパイシーソフトに、仕組みとビジネス展開の可能性を聞いた。

[斎藤健二,ITmedia]

 ボーダフォンのVアプリ向けに、新しい課金サービスが始まった。公式サイトでなくても、一般の法人・個人ユーザーが開発者が制作したVアプリをキャリアの課金代行システムを使って販売できるようになる。

 「アプリ★ゲットV!」など、一般Vアプリのコンテンツアグリゲータとして最大手のスパイシーソフトや、バンダイネットワークスなどがサービスを提供する。

公式と一般のメリット・デメリット

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 ボーダフォンのVアプリは、公式サイトからダウンロードできる“公式アプリ”と、個人などの一般クリエータが作成した“一般アプリ”の大きく2種類がある。

 ボーダフォンは当初、アプリを公式に限っていたが、一般アプリ仕様も公開し、スパイシーソフトやバンダイネットワークスなどのアグリゲータを介して、「クリエータアプリ」として配布を可能としていた。

 ゲームなどが中心になりがちな公式アプリに対し、一般アプリには「多種多様なアプリが出てくる可能性がある」(スパイシー・ソフトの小原聖誉副社長)といったことが期待されているが、大きな課題も残されていた。

 クリエータアプリでは、ユーザーへの課金手段に、キャリアの課金代行システムが使えないことだ。通販で一般的な代引きも使えないため、課金をするとしてもクレジットカード決済が中心にならざるを得ない。ところが、「クレジットカードを持てるのは18歳以上、携帯を一番使っているのは10代」(小原氏)なのが現状。アプリ★ゲットV利用者の、実に47.6%が10代だという。

公式アプリ 一般アプリ
開発者 公式サイト運営者 一般
チェック ボーダフォン コンテンツアグリゲータ
課金代行 ×(今回利用可能に)

 今回、スパイシーソフトやバンダイネットワークスが提供する、「アプリ★ゲットV!」や「週刊ゲームLive」「週刊アプリLive」で、一般アプリについても課金代行が利用可能としたことで、公式アプリとの最大の違いだった“課金”の問題がクリアされることになる。

 アプリに対する課金を公式以外にも広げたという意味では、KDDIやドコモと比べても先進的なオープンスタンスだといえる。KDDIは公式サイトの間口を広げることで、課金代行を必要するユーザーは公式サイトになってくださいというスタンス。ドコモは一般アプリに対する課金手段の提供を、今のところ考えていない。

まだ残された課題。クリエータはアグリゲータ選びも

 とはいえ、公式アプリと一般アプリが全く同じ条件になったわけではない。例えば課金代行手数料だ。

 今回の一般アプリに対するキャリアの課金代行手数料は20%。さらにコンテンツアグリゲータが別途手数料を徴収する。アプリ★ゲットは手数料を1%としている。つまり、100円のコンテンツを販売した場合、開発者が手にするのは79円となる。

 対して、公式アプリの場合、課金代行手数料はもっと安い。ボーダフォンは料率を公開していないが、債権買取方式で12%といわれている(ドコモの場合、代行で9%といわれている)。

Vアプリで“楽天モデル”〜賭けるスパイシーソフト

 課金代行のスタートは、一般アプリ開発者だけでなく、スパイシーソフトのようなアグリゲータにとってもチャンスだ。

 小原氏は「(アプリへの課金で)1回は失敗したが、今回は勝算がある」と話す。スパイシーソフトは、一般iアプリへの課金を大手ISPのBIGLOBE会員向けに提供して失敗した経緯がある(2001年6月の記事参照)。

 今回は、マーケットの規模が大きいこと、キャリア決済が使えることがポイントだ。同社のアプリ★ゲットV!は、月間50万ダウンロードを超えており、うち「15%くらいのアプリが課金に対応してくるだろう」と小原氏は見ている。

 スパイシーソフトでは、代行手数料率を抑え、Vアプリ作者の販売支援を行うことで収益を上げる方針だ。具体的には、アプリ★ゲット上の広告エリアを無償で提供し、そのアプリが売れたときだけ販売支援の手数料を得るという、利益シェアモデルを取る。

 「作者とプロモーション活動を共同で行う。楽天モデルが本当のアプリビジネス」(小原氏)

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