iモードFeliCaの7つの疑問(1/3 ページ)

» 2004年04月15日 19時03分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 携帯電話がiモード登場に匹敵する変化を迎えようとしている。非接触ICチップ──FeliCaの搭載だ。

 旗振り役であるドコモは、FeliCa搭載を音声通話、iモードに続く、今後5年の主役だと位置づけている。「次の5年間で生活インフラとしての携帯電話を作りたい。大きなきっかけがFeliCaだ」と、iモード企画部長の夏野剛氏は話す(2月20日の記事参照)。

 まだ具体的な端末やサービスが明らかになっていない状態だが、その可能性の一端を見ていこう。

FeliCaって、いったい何?

 そもそもFeliCaとは何か。JR東日本の「Suica」やビットワレットの電子マネー「Edy」といったサービスが動いている基盤となるもの──それがFeliCaだ。周波数13.56MHzの近距離無線を使った非接触ICチップで……。こういう説明では、分かるものも分からなってしまう。要するに、無線を使ってデータをやり取りする規格の1つ──それがFeliCaだ。

 iモードFeliCa発表当時、FeliCaは国際標準規格ではなかったが、国内・海外含め交通系(JR東日本など)や電子マネー(Edyなど)に広く採用された実績があった。

 では、FeliCaとSuicaやEdyの関係はどうなるのか。プレイステーションのゲームを例に考えてみれば分かりやすい。FeliCaがプレイステーション、SuicaやEdyが各ゲームに当たる。だから“携帯にFeliCaが載る”というのは、携帯にプレイステーションが入って、その上で動くゲーム=SuicaやEdyが使えるということだ。

カード型より何がいい?

 携帯がSuicaやEdy代わりになる──といっても、それだけではメリットが分かりにくい。別にカードを持ってもいいし、どうしても内蔵したいなら、カードを携帯に貼り付ければいいではないか?

 この疑問の答えは、FeliCaがマルチアプリケーション対応だということにある。つまり、1つのFeliCaでSuicaやEdyなどいろいろな機能が使える。新しいゲームを買えばプレイステーションでさまざまなゲームができるのと同じだ。

 ところが、従来のカード型FeliCaではあとからアプリケーションを足すのが簡単ではなかった。1つのゲーム専用のプレイステーションを使っているようなものだ。SuicaにEdy機能は足せないのがカード型の限界だ。

 携帯にFeliCaを組み込めば、アプリケーションは後からダウンロードして追加できる。「Suicaアプリケーション」や「Edyアプリケーション」をダウンロードするだけで、機能を追加できるわけだ。

 iモードFeliCaには、このアプリケーション領域が5Kバイト用意されている(2月19日の記事参照)。通信機能を生かしてFeliCaアプリケーションをダウンロードすることで、次々と機能を追加(入れ替え)していけるわけだ。

 もちろん、液晶画面を生かしてアプリケーションのデータを閲覧──例えばSuicaの乗車履歴を見るなど──できるのも、携帯電話ならではの特徴だ。

FeliCaチップ上では複数のFeliCaアプリケーションが動作する。このFeliCaアプリケーションと読み書きを行うのが各iアプリだ。iアプリを通じて簡単にFeliCaにアクセスできる仕組みにしたことで、新機能の追加が容易になった。SuicaなどのFeliCaカードの場合、FeliCaアプリケーションの追加は(不可能ではないが)通常行われない。FeliCaチップ+1つか2つのFeliCaアプリケーションという構成になっている
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