50xシリーズ最高峰のカメラ性能〜「P506iC」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/4 ページ)

» 2004年07月26日 08時58分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

屋外での作例

 屋外の作例はいつもの象の滑り台から。夏の強い日差しの下での撮影である。比較対象としてカシオの「EXILIM S20」で撮ったものを並べた。

左がP506iC、右がEXILIM S20

 これはキレイ。やはりパナソニックのケータイのデジカメ機能は最近ぐんとレベルが上がっている。地面の色にやや色気がないが、パンフォーカスでこれだけ撮れれば文句はない。EXILIM S20(200万画素のパンフォーカスデジカメ)と比べても遜色ないくらい。

 次はあずまや。

左上が「P506iC」、右上が「P900iV」(参考)、下がEXILIM S20

 さすがに中央部がやや暗いのとコントラストが高めの絵作りのため露出オーバー気味になっている。あまりに細かい被写体が多いためディテールに不自然さはあるが、カメラ付ケータイとしては上々の出来といえよう。ただ「P900iV」と比べると(撮影日時は違うが)、まだ「P900iV」のほうが上かな。

左がP506iC、右がEXILIM S20

 青空の作例では、非常に素直で鮮やかな青を見せてくれた。ディテールのシャープさや周辺部のレンズ性能ではEXILIM S20に負けるが、トータルでは全然負けてない。

 P506iCは最高画像サイズ(1600×1200)でもズームレバーを押せばデジタルズームが働くのも特徴のひとつ。

左は標準、右はデジタルズームを使ったところ

 デジタルズームなのでディテールは荒れるが、補完処理はなかなかうまく、けっこう実用的な範囲だ。

 マクロモードのテストということで10センチくらいの距離で撮影した。好天に恵まれたこともあって非常に鮮やかで、距離がぴったり合うとディテールまでしっかり写る。ただ被写界深度が浅い(ピントの合う範囲が狭い)分、マクロできれいに撮るには撮影距離が大切だ。

 P506iCはメカシャッターを装備したことでもちょっとした話題だ(7月8日の記事参照)。例えばこういう写真で差が出る。電子シャッターのみだと構図内に強い光源があったとき、そこに光の柱のようなスミアが出てしまうが、P506iCはこのようにそれを抑えられるのである。

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