Bluetoothに感動し、タッチパネルに戸惑った野田幾子のFOMA日記(1/4 ページ)

» 2004年08月19日 18時37分 公開
[野田幾子,ITmedia]

 実は私、Bluetooth経由のデータ通信機能を搭載したFOMAを、いまかいまかと心待ちにしていたのだ。既に同機能を搭載したケータイがいくつか発売されているが、「いやいや、せっかくだからFOMAに搭載されないとなぁ」とひたすら我慢の日々。

 私が普段使っているマシンである「PowerBook G4」にはBluetoothが内蔵されているため、いつでもウェルカム状態でお待ち申し上げております、と首を長くして待っていた。

待ちに待ってました、Bluetooth対応FOMA

 そこに、とうとうFOMA「F900iT」が登場。これさえあれば、出先でわざわざホットスポット対応の喫茶店を探したり、鞄からFOMAとケーブルを引っ張り出して接続するなんて手間が省ける。思い立ったそのときに道ばたで通信してもいいのよねぇ……などと、手に入れたときのことを妄想しつつもウットリしていたのだ。

 実際手にした際には「うお、デカイ」とボディの大きさに一瞬ひるんだものの、場所を選ばないケーブルレスデータ通信の魅力には抗えない。「他機種にはないタッチパネル機能もあるし」と自分を納得させつつ、まずは一番の目的であるBluetooth通信を試すことにした。

 パソコンにF900iTをBluetoothデバイスとして登録し、いざダイヤルアップ通信──すると、特に何の問題もなくサクッとつながる。今回はmoperaの電話番号とアカウントを使用、通信速度64Kの回線交換と384Kbpsのパケット通信どちらも試してみた。さすがに高速のパケット通信はウェブブラウジングもイラつかずに楽しめる。

 しかし仮に1Mバイトのメールを受信すれば、ええと1Kバイト=1024バイトの1000倍で……アワワ、パケットパックに加入していてもPCでのメール送受信、ましてやウェブブラウジングなんてとんでもない! 今後は64Kbpsでのデータ通信専用機器ということで。

モデムスクリプトはF900iTに同梱されているCD-ROMからインストールする。基本的にはMacへの対応を謳ってはいないが、Mac OSXに標準で搭載されている「NTT DoCoMo FOMA P2401」を使用すれば問題ない
Bluetoothでのダイヤルアップ通信接続を設定する、つまりBluetooth通信が待ち受け状態になると、F900iT表面の「i」インジケーターがブルーに点滅し、オオ、Bluetooth使ってるなぁという感じを醸し出す。通信中はサブ液晶にPPPで通信中である旨が表示される

Bluetoothは移動中こそ威力を発揮!

 F900iTのBluetooth通信距離は最大10メートルとなっている。ホントに10メートル離れても大丈夫? Bluetooth通信を開始して、マシンを持ったままF900iTからゆっくり距離を取ってみる。見通しのよい場所では順調に距離を伸ばしていったものの、5メートル程あたりからなにやら怪しくなってきた。それ以上は通信状態が不安定になり、突然接続が切れてしまう。

 遮蔽物があっても近距離ならいいかな、と別の部屋に移動すると、こちらは部屋を曲がった2メートル程の地点でアウトだった。思ったよりもF900iTから離れては使えないことが発覚。しかし、手持ちの鞄の中に入れ、かつそれが足下やテーブルの向かいにある程度であればバッチリつながる。喫茶店などで使用するぶんには全く問題ない。

 ちなみにBluetoothでダイヤルアップ通信を継続させてみると、約3時間半後にバッテリー切れのアラームが鳴った。「1間程度で電池切れかも」と思っていたが、ヘタするとノートPCのバッテリー切れのほうが早いかも。

 ちょうど実家へ帰省するのに新幹線で移動したので、走行中の車内でF900iTでのBluetooth経由ダイヤルアップ通信を試みた。ボストンバッグの中にF900iTを忍び込ませ、ノートPCは通路側の席で使える、新幹線備え付けのトレイ上という状態だ。「もしかしたらダメか?」とドキドキしながら接続すると、アッサリ通信を開始した。

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