夏のWIN端末、最後を飾って登場したのは三洋電機製の「W21SA」だ。同社初のWIN端末であり、au初の回転2軸ヒンジを採用した端末でもある。2.4インチの大型メインディスプレイを表にして折りたためる「フロントディスプレイ」がデザイン上の大きな特徴になっている。
スペック上のベースモデルとなった「A5505SA」からは、デザインを大きく変更。A5505SAではビジネスマンの利用を想定してか、ボディカラーにもゴールドが準備されるなどゴージャスな雰囲気を醸し出していたが、W21SAではやや方向性を変え、カジュアルな雰囲気のデザインとなった。
機能面では、CDMA 1X端末の中では“全部入り”だったA5505SAの機能をほとんど継承している。A5505SAでは背面ディスプレイと背面操作パネルで各機能を利用できたが、W21SAでもフロントディスプレイを利用して各操作が可能。グローバルパスポートにこそ対応していないが、WIN対応と共に強化された部分も多い。
機能面から特徴をピックアップすると、
の3点がA5505SAからの大きな変更点。
などはA5505SAから継承した主な特徴となる。なおUSB接続はミニUSBポートから、通信コネクタを利用した専用ケーブル接続に改められており、専用ケーブルは別売となっている。
背面ディスプレイは省略された。そのため、通常スタイルで閉じた状態ではインジケータ(お知らせランプ)で不在着信やメール着信を通知する。時計代わりに利用するユーザーには、やや不便になったかもしれない。ただし、待受け状態で左側面のクリアボタンを押すと、現在時刻や着信状況を声でアナウンスする機能はA5505SAから継承されている。
音声アナウンス(ボイス通知機能)では現在時刻、および各種通知(不在着信、新着メールなど)を選択してアナウンス可能だ |
まずは、フロントディスプレイの使い勝手を確認したい。auの中では「A5502K」などもターンスタイルを実現していたが、こちらは常にメインディスプレイが表を向く1軸ヒンジ。W21SAは普通の折りたたみタイプとしても利用できる。
フロントディスプレイを生かすべく、左側面に準備されたのが「サイドキー」と呼ばれる6つのボタンだ。ヒンジ寄りから「決定」「上+下」(シーソー式)「左+右」(シーソー式)「クリア」に相当する機能を持つようになっており、フロントディスプレイの状態でも制限の少ない操作が可能。
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