携帯電話の「電波オフモード」を考える(1/3 ページ)

» 2004年10月29日 12時29分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 「航空機の中では携帯の電源をお切りください」−−飛行機に乗ると流れる、おなじみのアナウンス。今年1月には改正航空法が施行され、現在、日本国籍の航空機内で携帯電話を使用すると、50万円以下の罰金が科せられる(1月15日の記事参照)

 とはいえ、写真を撮る、ゲームをする、音楽を聴くなど、通話以外の機能を使いたいときもある。周囲に誤解されない形で、携帯を使うことはできないだろうか?

なぜ飛行機の中で携帯電話を使ってはいけないのか

 そもそもなぜ機内で携帯電話を使ってはいけないのか。日本航空の安全情報を見ると、電波を発射する電子機器には、その種類によって使用制限がかけられている。

 携帯電話やPHS、ノートPC、トランシーバー、携帯情報端末、無線操縦玩具、ヘッドホン、イヤホン、マイクのうち、「電波を発信するものは常時使用禁止」「電波を発信しないものは離着陸時使用禁止」とある。

 携帯電話は電源を入れると、現在位置を基地局に知らせるために電波を発する。「電波を発信するもの」に相当するため“常時使用禁止”対象となっているのだ。逆にノートPCなどは、電源が入っていてもBluetoothなどの電波を出さないようにしてあれば、離着陸時以外は使用できることになる。

 そこで思い浮かぶのが「電波を出さない状態にしてあれば、携帯電話も離着陸時以外は機内で使ってかまわないのではないか」ということだ。最近の携帯電話には、“端末の電源は入っているが、電波を発信していないモード”を持つものも多い。

米国では「電波オフ」の統一アイコンが登場

 米国では、家電団体であるCEA(The Consumer Electronics Association)が9月21日付けで、無線機能のオン/オフの切り替えに関する推奨案"Recommended Practice ― Status Indicator for and Control of Transmitters in Portable Electronic Devices"を策定している。

 携帯電話やPDA、ノートPCといったポータブルな電子機器に表示するために、電波を発信しているかどうかの状態を示す統一アイコンを作ろうという試みだ。今後、米国で製造されるワイヤレス関連製品は、このアイコンを表示するものが増えそうだ。

 このガイドラインの策定にあたっては、家電メーカーやソフトウェア会社のほか、ノースウエスト航空やアメリカンエアラインといった米国の航空会社も参加している。航空機内など電波を発する電子機器の使用が禁止されている場所でも、電波を発しているかどうかが、アイコンで第三者にひと目で分かれば、安心して電子機器を使えるようになるだろうという狙いだ。

米国の家電業界、航空業界が定めたアイコン。電波オンの状態(左)、電波オフの状態(右)をそれぞれ示す
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年