5分で分かる、今週のモバイル事情11月6日〜11月12日

» 2004年11月12日 22時17分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

ボーダフォンも3Gでパケット定額

 ボーダフォンが11月21日から、3Gのパケット定額制を開始する(11月10日の記事参照)。パケットフリーと名付けられ、月額4095円。ボーダフォンライブ!のメール(VGSメールおよびMMS)とWeb閲覧、SMS、Vアプリからの通信が定額対象となる。

 併せて3G冬モデル(9月22日の記事参照)向けのサービスも発表。送受信最大300KバイトのMMSや1ページ容量最大300KバイトのWeb、着うた/ロングバージョン(11月10日の記事参照)、テレビ電話の海外ローミング(11月10日の記事参照)といったサービスを提供する。なお、電話番号をアドレスとしてメールを送受信する場合、無料で受信できるのも特徴だ。暗号化されたコンテンツと、コンテンツ鍵を別々にハンドリングする「Vodafone live!BB」も12月中旬以降に開始予定だ(11月10日の記事参照)。また、近くフル楽曲配信を開始することも発表した。

 ほかにもボーダフォンは、3G端末の留守番電話無料化や、3Gのエリア拡大をアナウンスしている。

どうなる800MHz帯〜周波数帯争奪戦、第3ラウンド

 周波数帯の割り当てを巡る3回目の検討会が行われ、800MHz帯を巡る議論が再燃した(11月8日の記事参照)

 800MHz帯は2012年に再編を行う予定。現在細切れになっている周波数を整理するのが主目的で、再割当を行う計画はない。しかし「800MHz帯はほかよりも利用効率がいい」ことからソフトバンクBBが割り当てを希望している。

 800MHz帯を再編するには、現在のユーザーをいったん別の周波数にユーザーを移し、800MHz帯を空けなくてはならない。「(800MHz帯は)返すと申し上げている。(再編を行う)2012年まで待ってほしい」とドコモの中村維夫社長は説明したが、ソフトバンクBBの孫正義社長は、「ドコモもKDDIも2012年まで待つという話ではなく、今現在(800MHz帯を)使おうとしている。新規参入事業者だけ待つのはおかしい。国民のことを考えるなら、できるだけ早く空いた周波数を使うべき」と主張した。

新サービス、新端末

 10月の契約者数で、3カ月ぶりトップに返り咲いたドコモ(11月8日の記事参照)。海外では豪Telstraがiモードサービスを開始(11月12日の記事参照)、イスラエルのCellcom Israelにドコモがiモードをライセンスすることも決まった(11月8日の記事参照)。福岡では、おサイフケータイを鍵に使える初のマンションが完成した(11月11日の記事参照)

 KDDIと音声放送事業者6社は、地上デジタル音声放送の1セグメント放送サービスのデモを実施(11月11日の記事参照)。発表会場では、サーバに置いた音声ファイルをユーザーにダウンロードさせる仕組みやQRコードを活用したサービスが披露された。

 ツーカーは、関西と東海で「TK41」に新色のピンクを追加(11月9日の記事参照)。関西では11月下旬から、東海では12月から発売する。

さて、来週は?

 11月16日から、光るアンテナを装備したドコモのエントリーモデル「P253i」が店頭に並ぶ(11月12日の記事参照)

 11月16日には、3Gの各種新サービスを発表したボーダフォンが、中間決算を発表。3G戦略について、どのようなコメントが出てくるかが期待される。

 11月16日からは、香港で「3G World Congress」が開幕。海外各国の3G展開に関する動向が明らかになる。

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