最初に変化が見て取れるのはダイヤルボタンだ。従来、ボーダフォン向けのシャープ端末は、発信履歴が左キー、着信履歴が下キーに割り当てられ、クリアボタンは左下ソフトキーの位置にあるなど、一般的な携帯の操作性と異なっていた。
それが902SHでは、発着信履歴は左右キー、クリアボタンは十字キーの真下に来るなど、標準に近いキー配置になっている。
キー | 短押し |
左ソフトキー | メールメニュー |
右ソフトキー | Web表示 |
発話ボタン | 全通話履歴 |
上キー | アドレス帳表示(逆順) |
下キー | アドレス帳表示 |
左キー | 発信履歴 |
右キー | 着信履歴 |
決定キー | メニュー表示 |
左下キー | ショートカット |
右下キー | ミュージックリスト表示 |
対するメールは、これまでとかなり操作性が変わった。新規作成の流れをたどってみよう。
まず左ソフトキーを押してメールメニューを表示。「新規作成」を選ぶ。従来のような「宛先」「件名」「本文」といったワクはここにはない。いきなり決定ボタンを押して本文を入力する仕様だ。
画面下部には各種アイコンが並んでいる。左から「宛先」「画像」「サウンド」「ムービー」「メニュー」。宛先を選ぶと、「電話番号入力」「Eメールアドレス入力」そしてアドレス帳の内容が表示される。従来あった「送受信履歴」の呼び出しは行えない。
宛先を選ぶと画面が変わり、ここで初めて「件名」を入力する。自由な順序で項目が入力できたこれまでの端末とは違い、PCでいうウイザードに近い操作性だ。
最後に件名を入れるのは、SMS/MMSを使ったメールシステムだからだろう。いずれもボーダフォン端末同士なら電話番号でメールが送信でき、MMSならEメールアドレスも使える。出荷時は、SMS/MMSの自動切り替えになっており、件名を入れたり、ファイルを添付したり、Eメールアドレスを入れたりしなければ、SMSのまま送信される。
なお、圏外の場所でもメールを作成しておけば、電波が入るようになったときに自動的にメールを送信してくれる「送信予約メール登録」機能はなくなっている。
なにはともあれ、これまで熟成されてきた機能はいったんリセットされ、“国際標準”の第1ステップ端末として改めてスタートラインについた印象だ。
ただし日本語入力機能は従来のままで、下ボタンで予測変換候補が表示され、つながり予測も働く。上ボタンでは「T9」風のシングルタップ変換も可能。カナ英数変換機能も備えている。発話ボタンが逆トグルで、左下ソフトキーが大文字/小文字変換というところもそのままだ。[#]キーを押すと記号や絵文字の一覧も表示される。
またメール送信はバックグラウンドで行われ、送信ボタンを押した瞬間にメニューに戻る。送信が失敗した場合だけアラートが表示される。この点は便利になったところだろう。
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