三洋のW-CDMA端末が香港で登場

» 2005年03月01日 00時13分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 香港の通信事業者SmarToneは、三洋電機製のW-CDMA端末「S103」を販売開始した。2.4インチ26万色のTFT液晶(QVGA)を備え、外部メモリはSDカードスロット(512Mバイトまで対応)を搭載。W-CDMAに加え、GSM 900M/1800M/1900MHzの3バンドに対応した。端末単体の価格は、5680香港ドル(約7万7000円)。

Photo

 三洋の海外向けW-CDMA端末は、2004年末に仏Orangeで販売開始された「S750」に続き2機種目。どちらも形状は、ボーダフォンで発売されていた「V801SA」と同様のスライド式だ。

加入者増のために端末「無料」も

 2004年12月にW-CDMAサービスを開始したSmarToneだが、同サービスの加入者数は伸び悩んでいる。端末の種類が2種類と少ない上に高価で、サービスもGSMから乗り換えるメリットが少ない。そのため、利用者数はなかなか増えていないのが実情だ。同社では、新製品であるS103の端末価格を15%引き〜無料での提供を開始。端末価格を下げて、普及を図りたい考えだ。

 香港にはインセンティブ方式(2001年7月11日の記事参照)による端末販売がない。そのため、端末価格を引き下げて販売する際はいわゆる“契約縛り”をつけた上で、あらかじめ支払った端末代金の一部を月々の料金で割引(返金)する方法をとる。返金は毎月の均等割りのため、途中解約した場合は端末代金はそれだけ高くなる仕組みだ。

 W-CDMAの端末価格は、現時点でGSM端末より割高。W-CDMAサービスで先行するHutchison 3G香港などもこの販売方式を採用しているが、ハイエンドの高価格端末を実質無料で提供するのは香港ではSmarToneが初めてだ。

 香港では、携帯電話の加入者数は実質100%となっており、W-CDMAサービスへの加入はほぼすべて「GSMからの乗り換え」となる。しかし、W-CDMAのキラーコンテンツはまだ確立されておらず、前述の通り端末も高い。香港の各通信事業者は、W-CDMA端末を値ごろ感あるの価格で販売することで、同サービスへの移行を促そうとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月19日 更新
  1. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  2. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  3. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  4. iPhone Duoを「開いたままでも片手で持てる」ケース登場 ESRが新製品発表、日本で急成長の理由とは (2026年09月17日)
  5. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  6. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  7. ドコモのiPhone、iOS 27でRCSに対応 3キャリアのiPhoneとAndroidで利用可能に (2026年09月17日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  10. 「世界初」ソフトバンクらが成層圏HAPSのリアルタイム追尾とレーザー測距に成功 光無線通信へ大きな一歩 (2026年09月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー