100万画素クラスのカメラとして十分な仕上がり〜「SH700i」ケータイカメラ画質研究ラボ(3/3 ページ)

» 2005年03月09日 02時42分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 次は白熱灯下だ。

 白熱灯下で撮影

 こちらはもう少し距離を取ったが(70センチくらい)、やはり少々ディティールが弱い写りになってしまった。色は悪くないが、もうちょっと照明の色をしっかり補正してほしかった。

 次はロウソク灯下の作例だ。

 左がオート、右が夜景


 左が撮影補助用ライトのホワイト、右がレッド

 オートも夜景も同じシャッタースピードで、写りによる差はほとんどない。ただ夜景モードのほうが、やや暗めに撮って暗いところをうまく沈めて夜景っぽくしている。

 ピクチャーライトは7色あるうち、ホワイトとレッドで撮ってみた。

 最後はマクロの作例だ。

 マクロで撮影

 やはりピントが合う範囲が狭く、きれいに撮るのには苦労する。だが、だいたい20センチくらいと見ておくのがよさそうだ。

動画専用ボタンが登場

 SH700iのカメラ機能は、実用的でシンプルなものだが、動画専用ボタンを側面に用意するというユニークさも持っている。

 右側面には動画専用の起動ボタンを配置。これを押すと動画モードで起動し、動画撮影時の開始ボタンにもなる

 動画機能は、最高で320×240ピクセルの秒間10コマと、なかなかのクオリティ。拡張子が3GPの3GPPに準拠したMPEG-4ビデオとなる。このクオリティで撮れればけっこう楽しめそうだ。

動画のサンプル(3g2ファイル。要アップル「QuickTime Player」

 SH700iはハイエンドFOMAの「SH901iC」(2004年12月の記事参照)に比べると、カメラ機能は非常にライトだ。900i系と700i系の差をうまくカメラの差にも持ってきたといえるだろう。ライトな感覚でカメラを使いたいならSH700iがお勧めだ。SH901iCのオートフォーカス機構付き200万画素CCDに比べるとカメラ性能は劣るが、それは仕方がない。

 個人的には、上下が大きくトリミングされた状態で撮影するような仕様はそろそろ改善してほしいと思う。思わぬものが映ってしまい、「あちゃー」と思うこともあるのだ。いちいち全画面モードにしなくても済むようなインタフェースが望ましい。

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