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» 2005年04月27日 18時34分 UPDATE

おサイフケータイ+クレジットカードで何が変わる?

ドコモと三井住友FGが発表した「新クレジット決済サービス」。何が新しいのか、そしておサイフケータイにクレジットカードが載ることで、ユーザーはどう便利になるのだろうか?

[吉岡綾乃,ITmedia]

 既報の通り、ドコモと三井住友フィナンシャルグループが提携し、新しいクレジット決済サービスを共同推進することが発表された。おサイフケータイにクレジットカードが載ることで何が変わるのか? 具体的にはどのような製品になるのだろうか。発表会で明らかになったことを中心にまとめていこう。

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左から、三井住友カード社長の栗山道義氏、NTTドコモ社長の中村維夫氏、三井住友銀行の西川善文頭取

おサイフケータイの電子マネーがポストペイドになる

 NTTドコモの中村維夫社長は、「おサイフケータイ+クレジットカード」という新しい決済方法について「3つのステップがある」と説明する。

 まず第1段階は、ドコモが提供するおサイフケータイを、既存のクレジットカードのシステムに接続することだ。現在クレジットカード+サインで行っている決済が、今後はおサイフケータイ+パスワードで行えるようになる。

 現在、おサイフケータイには電子マネー「Edy」が載っており、少額の買い物にはEdyを使える。Edyがプリペイドであるのに対して、クレジットカードサービスがポストペイドである点は大きな違いだ。「日本では現金離れしていなかった少額決済に新しい決済方式を導入する。おサイフケータイにポストペイド機能を付けることになる」(三井住友カード社長の栗山道義氏)

 第2段階としては、ドコモ自身がクレジットカード事業に乗り出す見込みだ。ドコモでは現在すでに「ドコモカード」というカードを発行しているが、おサイフケータイで使えるクレジットカード事業も、同じ名称になるかどうかは未定だという。

 第3段階として、FeliCa対応のATMが全国に置かれることになるという。「携帯を使った新機能に対応するものになるだろう。時期や詳細は未定だが、クレジットカード機能が付いているATMということだから、キャッシングのときなどに使えるものにはなるだろうと思う」(三井住友銀行頭取の西川善文氏)

 ドコモも三井住友カードも強調していたのは「オープンプラットフォーム」という点。つまり、FOMAでJCBなどほかの会社のクレジットカードが使えるようになる可能性もあるし、auやボーダフォンの携帯電話で三井住友カードが使えるようになる可能性もあるということだ。「(提携相手として三井住友フィナンシャルグループを選んだのは)私たちの考え方に強く賛同してくれたから」(中村社長)、「カード業界は戦国時代。いろんな戦略をとり、いろんなアライアンスを組まなくてはならない」(西川頭取)

サービス開始は1年後が目標

 サービス開始時期は未定だが、1年後の2006年が目安になりそうだ。「店頭に置く(FeliCa対応の)端末も、(バックエンドの)システムも、これから設計に取りかかる。1年後くらいになるのではないか」(中村社長)

 対応端末はFOMA 900シリーズを予定している。今後発売する端末で利用できるようになるほか、現行のFOMA 900i/901iシリーズも、iアプリを追加して利用できるようにしていくという。携帯電話のクレジットカード機能に加えて、希望者にはプラスチックカードも合わせて発行する。

 セキュリティについては「(本人認証は)サインではなく、パスワードになるだろう。遠隔ロック機能は考えているが、そのほかに携帯を紛失したときなどは、ドコモへ一報を入れてくれればただちに止めるシステムを考えている」と中村社長。また栗山社長は「常に身に付けている携帯は、カードよりもむしろ安全かもしれない。携帯そのものに価値があるし、紛失すればすぐに気付く。カードでも年会費がかからないもののほうが紛失しやすい」と述べた。

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