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» 2005年05月13日 23時22分 UPDATE

定額制を分析する:話題の“音声定額”はどれだけお得なのか (1/2)

ウィルコム、ボーダフォンが音声定額を導入し、注目を集めている。加入条件や利用状況を見たとき、“どんなユーザーがお得なのか”を分析した。

[坪山博貴,ITmedia]

 PHSのウィルコムに続き(3月15日の記事参照)、ボーダフォンも導入を決めた(4月20日の記事参照)「音声定額」サービス。大方の予想を上回る早さで導入が始まり、注目を集めているが、どんなユーザーがお得に使えるのだろう。加入条件や利用状況などの要素を踏まえつつ、分析してみよう。

いずれも“同一キャリア内”が前提

 ウィルコムとボーダフォンの“音声定額の共通点”は、自社キャリア同士の通話に限定される点だ。条件をそれぞれピックアップすると次のようになる。

  • ウィルコム

 発信側が「ウィルコム定額プラン」で、通話先がウィルコムである

  • ボーダフォン

 発着信共にボーダフォン利用者で、同一の家族割引に加入。さらに発信側が「家族間通話定額」に加入している

 ウィルコムの音声定額は、ウィルコムユーザーとの通話が多い個人や法人にメリットがあり、ボーダフォンは家族間での通話が多い場合にメリットがある。

 キャリアから見れば、ほかのキャリアへのアクセスチャージ(他社のネットワークの利用料金)が発生しないことが前提になる。ウィルコムについては依然、NTT地域会社から借り受けているISDN回線へのアクセスチャージが残る地域も多いが、基地局から先のIP化を進めることでNTT地域会社へのアクセスチャージを減らすことも前提になっている(3月15日の記事参照)

料金面で見た音声定額サービス

 それでは料金面での違いを見ていこう。ウィルコムの場合、音声定額利用は専用の料金プラン「ウィルコム定額プラン」に加入する必要がある。月額2900円で、ファミリーパックを利用すれば、2回線目からは月額2200円で利用できる。なお年間契約や長期利用割引など、ほとんどの割引サービスは適用されない点には注意が必要だ。

 ボーダフォンの場合、家族が互いに定額で通話するためには、付加サービス利用料として、双方の回線に月額315円が必要。基本料金として比較的リーズナブルな「バリューパック」を家族内2人で利用した場合、ハッピーボーナス(2年単位の継続契約)を適用すれば主回線が3480円、副回線が1739円となり、これに315円ずつ上乗せすると、2回線で5919円/月となる。

 さらにハッピーボーナスでは1年のうち2カ月間の基本料金が無料になるので、月額平均では約5049円で家族間での定額通話が可能になる。これはウィルコムでファミリーパックを利用するより安い。さらに定額対象外でも利用できる無料通話分が2回線で3150円/月分あるので、この分は確実にウィルコムよりお得といえる。

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