ここが変だよ、日本の携帯ワイヤレスジャパン2005

» 2005年07月13日 15時13分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 ボーダフォンの津田志郎会長は7月13日に行ったワイヤレスジャパン2005の講演で(7月13日の記事参照)、日本よりも海外のほうが進んでいる携帯電話サービスの例に言及した。

 データ通信やエンターテインメント系のデジタル家電的な方向に進化を進める日本の携帯に対し、「海外はもっとベーシックなところを強化しながら、日本的な方向に向かっている」と津田氏は指摘。

 その1例が音声サービスだ。

世界各国のMOU(1カ月/1人あたりの平均利用分数)の比較。米国のMOUが伸びているのが分かる

 「日本のMOUは年々低下している。メールが流行っているのでニーズが移っているのではないか。ボイスを底上げするのは限界ではないか、そういわれるが、米国のケースでは飛び抜けて1人あたりのMOUが高い。しかも右肩上がり。もう一度ボイスを考えてみる必要があるのではないか。経験から限界であるというのではなくて、もっと知恵を働かせるべき」

 次の例は、携帯電話の金融系サービスの融合。日本でもドコモがFeliCaチップ内蔵を強力に進め、クレジットカードの内蔵などの話も出ているが、韓国では既に銀行キャッシュカードが内蔵され、ATMから出金できるようになっている(1月12日の記事参照)

 「リアルマネーも扱えるということで、ここは韓国のほうが先行している」

 続いては、各種申し込み用紙の記入時に携帯番号が使えるかどうかという点。日本でも携帯番号を使える場合が増えてきたが、欧州などに比べるとまだまだ普及していないようだ。

 「欧州では申し込み時に、加入電話番号でも携帯番号でも認められるが、日本では携帯番号は認められない。本人性をどう確認するかという点で、キャリアの努力も必要だが、日本のほうが遅れている」

 国内で犯罪利用などが問題となり、逆風が吹くプリペイド携帯電話も、海外では普及している。

 国内でもプリペイド携帯電話を推進するボーダフォンだけに、“日本がおかしい”と津田氏。「ここも日本のほうが特異な国ではないか。ここも端末の値引き原資をどう回収するかのビジネスモデルの問題」

 面白かったのが景観の問題だ。下記写真で津田氏が示したように、日本では基地局のアンテナがむきだしで“アンテナ然”としているが、海外ではうまくカモフラージュさせている。

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