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» 2005年11月02日 23時29分 UPDATE

短期集中ロードテスト「M1000」 No8:インスタントメッセンジャー、導入してはみたけれど

M1000には「AgileMessenger」というインスタントメッセンジャーソフトがあります。MSNやYahoo!、AOL、ICQのメッセンジャーへの対応をうたっていますが、実際に使ってみると……。

[坪山博貴,ITmedia]

 前回(9月15日の記事参照)からずいぶん時間が経ってしまいましたが、もちろん「M1000」は使い続けています。神戸、四国と2回の旅の友として連れ添いましたが、現地でちょっとした調べ物をするときに場所を選ばずフルブラウザを使えるのは便利でした。ふだん仕事で出歩くときは、ほぼ100パーセント、ノートPCも一緒に持ち歩いていますが、旅先くらいは身軽でいたいもの。M1000のおかげで、前よりは気兼ねなく宿にノートPCを置き去りにして出かけられました。

 旅先で痛感したのがIM(インスタントメッセンジャー)の重要性です。仕事関係の連絡で使うことが多く、深夜や早朝などに急ぎで連絡を取りたい場合は、まずIMで相手のログイン状態をチェックします。「今いいですか〜」と、IMで確認してから電話をかけることも多いのです。

 使っているのは「MSNメッセンジャー」「Yahoo!メッセンジャー」「AOL インスタント・メッセンジャー」の3つ。仕事関係の相手に合わせると、結局全部入れざるを得ないのです。

 M1000で使えるIMソフトには「AgileMessenger」というものがあります。正確にいうと、M1000が採用しているOS「Symbian UIQ」向けのソフトで、海外モデルのA1000向けといったほうがいいかもしれません。正規の日本語版はありませんがWebで情報をチェックすると、パッチなどを適用しなくてもユーザー名の日本語表示が可能で、メッセージの日本語表示も設定でクリアできるようです。

 この手のIMクローンの多くがそうであるように、複数のIMサービスに対応しているのがポイント。MSN(Windows)メッセンジャー、Yahoo!メッセンジャー、AOL インスタント・メッセンジャー、ICQと、メジャーなIMサービスに対応しています。

つながらない、Yahoo!メッセンジャー

 「AgileMessenger」は開発元の「AgileMobile」からPC経由で入手。Eメールに添付してM1000に送信し、添付ファイルを実行すれば難なくインストールできます。設定画面などはすべて英語ですが、特に難しいことはありません。

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複数のIMサービスに一括でログイン可能。前回ログイン時の設定を覚えていてくれるのも便利です

 まずはログインできるかどうかを試そうと、3つのIMサービスのユーザー名とパスワードを登録。ログインも複数のIMサービスを選んで行えるので手間がかかりません。MSNメッセンジャーとAIMは難なくログインでき、日本語のユーザー名も表示できました。MSNメッセンジャーではメッセージも日本語で表示されます。「AgileMessenger」を起動したままメールなどを閲覧していても、バックグランドでメッセージを受信してくれますし、受信音も鳴ります。いわゆる「バックグランドで動作させておく」というIMらしい使い方ができるのは便利なところ。なお、タスクスイッチの考え方がないM1000では「AgileMessenger」の画面に戻るためにランチャーメニューから再度呼び出すことになります。面倒な人は、クイックランチャーに登録しておくといいでしょう。

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複数のIMサービスのユーザーを一括表示。どのIMサービスのユーザーかは左側のアイコンの色で識別できます。この画面では黄色がAIM、青がMSNメッセンジャー。日本語のユーザー名も問題なく表示されています

 ログインで引っかかったのはYahoo!メッセンジャー。そういえばWebで対応状況を調べた時にも「Yahoo!メッセンジャーはダメだった」という報告を見かけました。再度情報を収集してみると理由は簡単明白。そう、私たちが普段Yahoo!メッセンジャーと呼んでいるのは「Yahoo!Japan メッセンジャー」で、国内専用サービスなのです。

 海外で広く利用されている「Yahoo!メッセンジャー」とは、接続するサーバも違うし相互乗り入れもしていません。従って海外のYahoo!でYahoo!IDを取得しても、結局「Yahoo!Japan メッセンジャー」のユーザーとはメッセージを交換できません。実際、やってみたけどダメでした。「そういえば、ブラウザ版があったなぁ」と思い出してYahoo!Japanのサイトをチェックしましたが、これはauの携帯電話専用。以前公開されていたJava版も既に公開中止になっていました。残念ながら「Yahoo!Japan メッセンジャー」をM1000で利用する道は閉ざされてしまったのです。

 気を取り直してAIMユーザーとメッセージ交換をしてみると、先方では日本語が文字化けするとのこと。文字コードが選択できるので、日本語が利用できるはずの「UTF-8」「SHIFTJIS」「JIS」「ISO2022JP」「EUCJP_PACKED」などに切り替えてみましたがダメ。どうも文字の化け方を聞くと文字コードを何に設定しても同じようです。受信したメッセージは問題なく日本語表示できるので、当面は「こちらからはローマ字でメッセージを送る」という使い方でしのぐつもりです。

 「結局PCで利用している3つのIMサービスをフルに利用できるかもしれない」という、当初の思惑は外れてしまいました。もっとも筆者の利用頻度が高いのはMSNメッセンジャーなので、これがほぼ問題なく利用できるだけでもメリットは大きいのです。

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短期集中ロードテストとは

 ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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