EZwebで「送信ドメイン認証」〜なりすまし対策

» 2005年12月06日 14時39分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 KDDIは、EZweb向けメールサービスで送信元のアドレスを詐称したメール(なりすましメール)の対策として、送信ドメイン認証技術「SPF/Sender ID」を利用したメールフィルターを導入する。2006年度中をめどにシステムを導入する予定。

 SPF/Sender IDは、送信元サーバーのドメインとメールの送信元アドレスのドメインが一致するかどうか認証する技術。具体的にはメール受信時に送信元のDNSサーバに「SPFレコード」を問い合わせることで認証を行う。

 SPFレコードとは、送信側のドメイン管理者が設定するメールサーバのホスト情報を記述するもの。メール送信元のDNSサーバにSPFレコードが記述されていれば、そのサーバから送信されるメールと「なりすましメール」とを識別できる。

Photo ※ 第6回迷惑メールへの対応の在り方に関する研究会の「JEAGの創設について」資料から抜粋

 同社はシステム導入の最初のステップとして、EZwebやISP「DION」など、KDDIが管理する全てのドメインにDNSサーバへのSPFレコードの記述を行う。また今後、KDDIのインターネットユーザーやEZwebのコンテンツプロバイダーに、SPFレコードの記述を働きかけていく。

 なりすましメールは、フィッシング詐欺を目的として実在の銀行・クレジットカード会社などを装う「フィッシングメール」に利用される恐れがある。しかし現状、多くのユーザーにはそれがなりすましメールかどうか判断が難しい。SPF/Sender IDを導入すれば、固定ISPや企業のドメインになりすました迷惑メールをフィルタリングして受信拒否できるようになる。

ドコモ、ボーダフォンもSPFレコードを記述

 SPF/Sender IDの仕組みは、海外で標準化が進んでおり(2004年8月5日の記事参照)、NTTドコモやボーダフォンも、これに協調する姿勢を見せている。ドコモは12月7日から、ボーダフォンも2005年度中にSPFレコードの記述を行う予定。ただしこれは“送信側のドメイン管理者として”SPFに対応するだけで、受信時のメールフィルタリングにはいまのところ対応する予定がない。

 「ドコモは、既に『ドメイン指定受信』(2003年11月27日の記事参照)に対応している。SPFレコードを利用したメールフィルタリングを導入するかどうかは、業界の動向も見つつ検討する」(ドコモ広報部)。ボーダフォンも同様のスタンスで、「“送信側”(SPFレコードの記述)は2005年度中に対応するが、“受信側”(メールフィルタリング)は現在検討中だ」とした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月17日 更新
  1. TBSドラマ「VIVANT」のワンシーンが物議 “microSD変換アダプターの手渡し”シーン問題視か (2026年09月16日)
  2. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  3. 折りたたみ「iPhone Duo」に、iPhone Proシリーズから乗り換えたら“失う”5つのこと (2026年09月15日)
  4. 実機に触れて「iPhone Duo」を買うと決めた理由 “コンテンツに没頭できる”創意工夫は試す価値あり (2026年09月16日)
  5. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  6. 「一瞬の退屈も我慢できない」SNS中毒“ドパガキ”ってなんだ? その心理と、日本以外の状況 (2026年09月15日)
  7. 「iPhone 18 Pro」の写真にサムスン電子カナダ法人公式がコメント 「本物のスマートフォンが必要なら……」 (2026年09月16日)
  8. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  9. 「iPhone 18 Proシリーズ/Duo」を買いますか? ITmedia Mobile編集部員の場合 (2026年09月16日)
  10. ドコモ、2027年度中に「5Gエリア=SA対応エリア」目指す 品質1位にこだわらず“体感品質”の向上を重視 (2026年09月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー