KDDIの三つ子ケータイはどこが違う?

» 2006年01月12日 11時53分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 KDDIは1月12日、CDMA 1X対応の3機種を発表した。フレンドリーデザイン対応のコンパクト&ベーシックモデル「A5518SA」、2005年3月に発売した「Sweets」の後継機となる「Sweets pure」、コンパクトでかわいいデザインを志向した「ジュニアケータイ A5520SA」の3機種。2月上旬以降、順次全国で発売する。

Photo 左から、A5518SA、Sweets pure、A5520SA

プラットフォームは共通

 ターゲットが異なる今回の3機種だが、チップ構成などのプラットフォームは共通。メニュー画面などのデザインはもちろん異なるが、基本機能は似通っている。

商品名 A5518SA Sweets pure ジュニアケータイ
カメラ 131万画素CMOS
液晶(メイン/サブ) 2.2インチ/1.0インチ
データフォルダ 約18Mバイトまたは2000件
外部メモリ miniSD なし なし
防犯ブザー 搭載 搭載 GPS連動
FMラジオ 搭載 なし なし
HELPNET&ココセコムEZ 利用可能 利用可能 プリセット
赤外線 搭載
簡易ライト 利用可能
日本語入力 ATOK+APOT
アドレス帳登録件数 1000件
EZナビウォーク 声de入力対応
安心ナビ 対応
Hello Messenger 対応
バーコード 対応
スマートモード&でか文字 対応
ベースバンドチップ MSM6100

 ソフトウェアは基本的に同一で、おこづかい帳や日記帳など特徴的なアプリケーションは全機種に搭載されている。ティーンズモード、ジュニアモードなどの制限モードも3機種ともに搭載している。

 大きく違うのはターゲット層だ。A5518SAが1X端末を求める層を広くターゲットとしているのに対し、Sweets pureとジュニアケータイは対象を絞っている。

 KDDIによると、Sweets pureは「前機種のSweetsよりもちょっと大人の女性」、ジュニアケータイは「小学生などの子供を持つ母親」をターゲットとする。

 au主力端末はWIN機種に移行しているが、1X端末の需要がないわけではない。例えば、一世を風靡した「学割」はWINでは利用できず1Xのみだ。端末製造コストが安くなるため、1Xのほうが販売価格も下げられる。

 とはいえ、WIN機種のバリエーションが広がるにつれ、“安価なエントリーなら1X”とも言い切れなくなってきている。Sweetsやジュニアケータイのように“子供”にターゲットを絞ることで、「学割」とセットで1Xを売り込もうという戦略が見て取れる。

3機種の詳細

 A5518SAは、コンパクトボディに131万画素カメラ、FMラジオ、赤外線通信機能など搭載した端末。分散型音声認識機能「声de入力」(1月12日の記事参照)に対応するほか、テキスト、写真、音声でコミュニケーションできる「Hello Messenger」に対応する。

 Sweets pureは、シンプルなデザインとオリジナルシールが外見上の特徴となる端末。131万画素カメラと2.2インチのQVGA液晶を備え、「HelloMessenger」に対応する。「時間割」「おこづかい帳」「日記帳」などのツールを搭載するほか、防犯ブザーや料金の使いすぎなどを防止できる「ティーンズモード」なども備える。

 “ジュニアケータイ”ことA5520SAは、防犯ブザーを鳴動させると登録先にGPSメールを自動送信する機能を備える。「安心ナビ」や緊急通報&急行サービス「HELPNETケータイ」(2003年3月18日の記事参照)および「ココセコムEZ」(2001年11月29日の記事参照)にも対応するなど、安全面に配慮した。使いすぎや、Webへの不要なアクセスなどを防止できる「ジュニアモード」にも対応する。

A5518SA詳細記事

Sweets pure詳細記事

A5520SA詳細記事

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