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» 2007年01月23日 17時03分 UPDATE

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:どのケータイよりもデジカメらしい。使っていて楽しい──「705NK」 (1/3)

今まで海外メーカー製の端末のカメラ機能は“今ひとつ”なことが多かったが、時代は進んだ。ノキア製「705NK」はそう思えるほどのカメラ機能を備えたようだ。その使い勝手はどうか、写りはどうか。早速チェックしていこう。

[荻窪圭,ITmedia]
photo ストレートボディのノキア「705NK(N73)」。ストレート型端末だが、画面は大きく使い勝手は上々だ

 うーむ。カッコいい。この質感やかっこよさはなんだろうねえ。

 ノキア製の「705NK」は、日本のメーカー(とキャリア)とは発想からして違うのではないかと思う。ひとつひとつは奇抜でも何でもないのだが、操作系やデザインがかなり統一された日本のケータイ市場に慣れた目で触ると、何かと新鮮なのである。

 カメラ機能もそう。一応、ウリは「カールツァイス」ブランドのレンズなのだが、そういう宣伝文句は抜きにしても、なかなか新鮮で使いやすい。要注目端末である。


カメラとしての使い勝手がすばらしい

 まずは裏面を見よう。レンズカバーをスライドさせるとカメラが起動する。

photophoto 底面のレンズカバーを開くとカールツァイスレンズを搭載したカメラが登場。明るさはF2.8/5.6の切り替え式。レンズカバーの開閉の感触もなかなかよい

 ちなみに、これを閉じたままメニューからカメラを起動すると、しれっと自分撮り&テレビ電話用のサブカメラで起動するようになっている。国内の端末だと「レンズカバーを開けてください」というような警告が出るところだが、そんなことはないのだ。それに気が付かず、メニューからカメラを起動したらいきなり自分の顔が写ってびっくりした。

 ともあれ、レンズカバーをシュタッと気持ちよく開けると(感触も気持ちいいのである)、さっとカメラになる。素直である。起動は約2秒となかなか速い。

 そして普通のデジカメのように横向きに構えて撮る。

 こちらも国内のケータイのように待受画面以下では縦位置で、VGAサイズ以上では横位置で、ということはない。撮影画像サイズは「VGA以上」であり、必ず横位置でカメラ風に構えて撮るのだ。まったく潔い。いわゆる「写メ」感覚のケータイにカメラ機能が付いたというより、“ケータイとデジカメが合体しました”という作りなのだ。

 よって、シャッターは側面にあるシャッターボタンのみ。ダイヤルキー部の[決定]キーはシャッターではない(機能の決定に使う)のだ。なお、このシャッターは半押しでフォーカスロックが可能。メカニカルシャッターを搭載した本格的なシャッターだ。

photo シャッターボタンは側面にある[カメラ]キーのみ。クリックスティックの[決定]を押してもシャッターは切れない(というよりシャッターは切らない)。横にあるのが写真再生モードにする[レビュー]キー
photophoto 撮影時の画面。右端にツールバーが並ぶ。絵がややどんよりしてて大丈夫かなと不安になるが……(左)撮影後の確認画面はこう表示される(右)。撮影画面はこのようにくっきりときれいになってるのでご安心を。右に送信、プリント予約、プリント、削除のツールバーが並ぶ。この時点でもう保存されているので、このまま「戻る」にすれば次の撮影に移れる

 画像サイズは4種類。VGA(640×480ピクセル)と0.8M(XGA:1024×768ピクセル)と2Mと3M。レスポンスは、3Mサイズ時でシャッターを切ってから撮影確認画面まで約5秒。この段階ですぐ次の撮影に移れる。

 画面の右には常にメニュー(アクティブツールバー)を用意する。メニューは2ページ分あり、中央のスティックで項目を選び、センターキーで項目選択画面に移る。この項目にはシーンモードやフラッシュのオン/オフ、セルフタイマーや連写などが用意されている。

photophoto シーンモード設定時に、右側に解説が出るのが分かりやすい。カスタム設定をユーザー定義することもできる(左)。露出補正もプレビューを見ながら調整できるのもよい(右)

 フラッシュはLEDだが、ケータイの内蔵ライトとしては強く明るい。暗いときのAF補助光としても働く。

 連写はフルサイズで約7枚。約2秒弱に1コマというスピードだが、フルサイズで連続して撮れるのが実にデジカメっぽい。

 さらに露出補正やホワイトバランス、色合い、ISO感度を設定できる。色合いは標準のほかに「鮮明」も選べる。鮮やかに撮りたいときはこちらで撮るとよい。

 ISO感度は数値でなく低/中/高(調べると、それぞれISO100、200、400相当のようだ)で設定を行うが、ケータイのカメラでISO感度を明示的に指定できるのは珍しい(500万画素+光学3倍ズームの「910SH」くらい)。この辺もデジカメらしいところだと思う。

photophoto ツールバーは2ページに渡っている(これは2ページ目)。ホワイトバランスやISO感度などの設定が可能。これはホワイトバランスを「太陽光」にした状態(ホワイトバランスの右側メニューが太陽アイコンになる)(左)
「色合い」は標準のほか、“鮮明”や“セピア”、“モノクロ”などのモード用意する
photophoto 感度は“自動”のほか、低/中/高の3種類から選べる。それぞれISO100、200、400相当だと思えばいい(左)。「オプション」から設定メニューが表示される。「第2カメラ」は内側を向いたテレビ電話&自分撮り用のサブカメラを意味する(右)
photo 静止画設定では画質やアルバムに追加するかどうかなどを選べる。「アルバムに追加」でアルバム単位のスライドショーなどに使える

 なお、撮影すると画像の確認画面になるわけだが、これがなかなか秀逸である。

 この段階でプリント予約や印刷が可能なほか、送信も行える。Eメールによる送信に加えて、Bluetoothや赤外線でも送信できる。Bluetoothですぐ送信できるのは(対応PCが必要だが)高速でなかなか便利。ちなみにプリント予約や印刷はUSBやBluetooth対応のPictBridge対応のプリンタで使用することもできる。これらは、今後の携帯カメラにとっても要注目の機能だ。

photo 再生時の送信メニューにはMMS(メール)、Bluetooth、赤外線が選べる。「Webへのアップロード」は今のところ使えないようだ(この機能も次モデルでぜひ)

 シャッターキーの横にある[レビュー]キーを押すと再生モードになり、写真再生が行える。レビュー画面も凝っており、通常のフルスクリーンのレビューもできれば、写真のように前後の写真を表示してぐるぐる回しながら閲覧することもできる。これはかなり気持ちいい仕掛けだ。

 スライドショー機能も、ズームやパンを自動的に行いながらめくられていく、イマドキのスタイルである。

photophoto なかなかおしゃれなレビュー画面。前の画像と次の画像が5つずつサムネイルで見えているのがカッコいい(左)。マルチメディア関連の機能は専用のメニューで呼び出す。このメニューはカスタマイズも可能だ(右)
photo 外部メディアはminiSD。お尻にスロットがある

 それにしても、ちょっと触るだけでこのカメラ機能はすごいっ、といいたくなるようなデキだ。

 ただし、ここまでデジカメっぽく作りながら、miniSDカードに記録するときの形式がDCFではない(デジカメ用の画像記録のルールでフォルダ名やファイル名の付け方が定められており、すべてのデジカメはもちろん、ほとんどのカメラ付きケータイもこれに準じている)のは謎ではあるのだが。

 では気になる作例を見ていこう

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