連載
» 2008年01月23日 19時19分 UPDATE

太田百合子の「女性はケータイの“ココ”が気に入らない」:第3回 ネイルに厳しい、別売りの“アレ”

家で、ケータイの充電をどのように行っているか。卓上ホルダが付属しないことが多い最近のケータイは、一部を除いて別売りの卓上ホルダを購入するか、それを使わずに端子カバーを開けてACアダプタを接続して行うことが多い。しかしこれは女性にとってどうなのか──を考えてみた。

[太田百合子,ITmedia]
photo  

 最近、ケータイに同梱される付属品が減っている。

 以前は取扱説明書のほかに、充電用のACアダプタや卓上ホルダ、ストラップなどもついてきたと記憶する。その中でACアダプタは機種間で共通化されたこともあり、ドコモやauだけでなく、最近はソフトバンクモバイルもオプション品となった。さらに卓上ホルダが標準で付属するのも、今ではau端末だけになっている(一部例外もある)。

 機種変更するたびに同じようなケーブルが増えていくことを思うと、ACアダプタのオプション化はとりあえず合理的。コンビニなどでも売っているUSB充電型などの汎用タイプを所持する人も多いだろう。しかし問題は卓上ホルダ。できればこれは、標準の付属品に戻していただきたいと思うのだ。

 ACアダプタと違い、卓上ホルダは端末それぞれのデザインに合わせたものになっている。つまり、使い回しができない。機種変更すると追加購入するか、“使わない”という選択をすることになる。出費が発生する機種変更の折、あるいは割賦購入で「持ち帰り0円」の状況で“オプション品で別売り”“追加で○円”とあると、オンナ心としては「なければ使えないわけではないし、まぁ、なくてもいいか」と思ってしまいがちとなるわけだ。

 でも実はこれが、女性にとっては大きな落とし穴。なぜなら、ケータイの充電/通信端子カバーは“ネイルの大敵”だからである。

 男性はもちろんあまりピンと来ない話と思うが、ネイルの手入れは、手間も時間もお金も結構かかる。爪をきれいに伸ばして、自分でマニキュアを塗るくらいでもそれなりの手間と出費が発生するが、ネイルサロンでアートなんかを施してもらった日には、1本数百円から、場合によっては数千円かかることだってある。

 で、そんな風に大枚はたいてきれいにしたネイルにウキウキしながら帰宅したとする。「明日はお出かけだし、ケータイも充電しておかなきゃね♪」なんて、いざ充電しようとすると目の前に充電端子のカバーがデーンと立ちはだかる。友人のS子はカバーを開けようとして小指の爪が折れ、私の目の前で涙した。もういい年なのに(まぁ、カルシウム不足・お手入れ不足の疑いもあるわけだが)。また、Y子の端子カバーは“ボールペンでこじ開ける”せいで、なんだかうす黒く汚れてしまっている(インクをムリヤリ拭いたのだろう)。

photophoto わざわざこの原稿の、この撮影のためにちょっとネイルしてみた

 さて充電端子だけでなく平型イヤフォン端子やmicroSDスロットもそうだが、ケータイの端子カバーってなぜ、爪で引っかけて開ける仕様が多いのか(スライド型などもあるが、爪で引っかけるのは同様)。缶ジュースのフタと同様に、なかなか厳しくはないか。

 ジュースにはペットボトル、あるいは喫茶店に行ってしまうなど別の選択肢もあるけど、充電端子を使わず、卓上ホルダなしにケータイの電池を充電するには今のところほかの選択肢がない。デザインの観点をあえて棚上げして言わせてもらうなら、例えば、突起付きの“指でつまんで引っ張るタイプ”のカバーがある機種が1つでもあっていいんじゃないかとさえ、私は思う(もし過去に存在したならすみません)。イヤフォン端子やmicroSDスロットはともかく、せめて頻繁に使う充電用コネクタのカバーには何らかの工夫を……、というかそもそも卓上ホルダは標準で付属していてほしいのだ。

 「そんなに爪が大事なら、けちらずに最初から卓上ホルダを買っておけよ」「機種変更したら不要になる卓上ホルダは、エコの観点でよくないから使っていない。目先のことだけ考えるな」という声もあろう。ただ、卓上ホルダが必要なのはもちろん、女性ばかりじゃない。カバーを何度も開け閉めすることで、そこだけ変色したり塗装がはげたりすることもあろうし、カバーがちぎれてしまうこともあるだろう(防水ケータイだとより致命的)。だからケータイを大事に使いたいすべての人にとっても、卓上ホルダーは必需品。必需品は、オプションではなく標準付属品にしてくれるほうがうれしいと思うわけだ。

 最近は特にケータイの買い方が変わり、同じ機種をやや長く使う方法を選択する人も増えている。そんなわけで、女性のために、いやケータイを末永く愛用するためにも卓上ホルダの標準付属品復活を切に希望したい。

photo

太田百合子:女性ユーザーとしてはまだ珍しかった「030」番号時代から携帯を酷使するナニワ節ライター。かつて某情報誌大阪版の編集部に在籍、以後、PC・インターネット情報誌、デジタル機器情報誌など多方面で活躍する。月の携帯料金とデジタルものにかける費用は3万円以上、週の食費はこれ以上。

イラスト:イージー栄作


太田百合子の「女性はケータイの“ココ”が気に入らない」:バックナンバー


関連キーワード

キャリア | デザイン | 男女差


Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.