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» 2008年05月26日 07時00分 UPDATE

5月17日〜5月23日:5分で分かる先週のモバイル事情

ドコモとauが夏モデルとみられる新端末の発表日を明らかにした。ウィルコムは次世代PHSの端末とバックボーンシステムの開発ベンダーを公表。総務省主催の「携帯端末向けマルチメディア放送サービス等の在り方に関する懇談会」では、これまでの議論を踏まえた報告書案がまとまった。

[後藤祥子,ITmedia]

夏モデル登場間近――ドコモとau

 ドコモとauが相次いで夏モデルの発表会を行うことが分かった。ドコモは5月27日15時から新商品発表会の様子をライブで配信。auは「6.3になにかがあるらしい」と記載された「au FAN MEETING」サイトを立ち上げ、新機種に関する情報を先出しで提供中だ。なお、au端末については一部メディアが「新規投入の端末から割賦販売を導入する」と報じている。

 すでに夏モデルとみられる端末がJATE(電気通信端末機器審査協会)の審査を通過しており、ドコモは「SO706i」「P706ie」「N906i」「SH906i」「F906i」「P906i」「SO906i」「N906iμ」「N906iL」、auは「W62H」「W62CA」「W63K」「W62K」「W63SA」といった機種名が確認できる。

マクドナルド、おサイフケータイ利用の“かざすクーポン”でCRM強化

Photo 日本マクドナルドの前田信一氏と、NTTドコモの夏野剛氏

 日本マクドナルドホールディングスと、マクドナルドの会員向けサービスを行うThe JV(ザ・ジェーブイ)が、おサイフケータイを使ったマクドナルドの新型クーポン「かざすクーポン」を発表した。

 5月20日からNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルのおサイフケータイ向けに、福岡県・佐賀県・鹿児島県、荒尾市(熊本県)・日田市(大分県)・下関市(山口県)のマクドナルド175店舗でサービスを提供。マクドナルドでは、2009年の全国展開を目指してまずは九州での商用実験を行い、首都圏での展開は今夏を予定している。

 マクドナルドが“かざすクーポン”を導入する背景にあるのは、消費者のマスメディア離れ。日本マクドナルド 取締役 上席執行役員 兼 The JV 代表取締役社長の前田信一氏は「最近は、テレビを筆頭に消費者のマスメディア離れの傾向が進展しており、その一方で、ケータイや(PCを使って)Webサイトで情報収集やコミュニケーションをする人が急増している」と指摘。モバイル向け会員サイトの登録者が2008年4月時点で1千万人を超えたことを挙げ、「従来の(テレビなど)マスメディアにのみ頼っていた形態から変化をせざるを得ない状況にある」と説明した。

 ケータイを使ったeマーケティングの利点については「マスマーケティングに比べてはるかに短時間で準備ができ、その上で、狭い範囲から広い範囲まで、柔軟なセグメント戦略で展開できる。また、顧客からのフィードバックもすぐに得られるため、状況に応じて(マーケティングの)軌道修正が可能」と話した。

 発表会には、おサイフケータイの仕掛け人として知られる、NTTドコモ執行役員 兼 The JV取締役の夏野剛氏も参加。“ウォレット・フォン=おサイフケータイ”のアイデアを胸にドコモに入社し、“おサイフケータイ”の土壌を整備すべくiモードを立ち上げ、iアプリを企画するなど、段階的におサイフケータイ導入の準備を進めてきたと振り返った。

 同氏はマクドナルドへのおサイフケータイの導入について「マクドナルドでかざすクーポンが始まったことは、おサイフケータイにとって“残された最後の大陸”であるファストフード業界がついに動き出した。これによって私のミッションも終わったのかな、と。そのように思っている」と話し、これが同氏にとって“1つの区切り”となったことを明かした。

割り当て方法、事業者数、技術方式などは将来に含み――次世代マルチメディア放送

 5月20日、総務省が第13回目の「携帯端末向けマルチメディア放送サービス等の在り方に関する懇談会」を開催した。

 今回の会合は、これまでの議論を踏まえて事務局側がまとめた報告書案の内容を確認するのが主な目的。報告書案には周波数の割り当てや制度のあり方、今後のスケジュールなどが収録されている。

 MediaFLOISDB-Tmmが狙う全国向け放送での周波数割り当てについては、「SFNの単一チャンネルのみを用いる方法により置局を行うことを前提として周波数帯域幅を割り当てる」のが適当とし、割り当てる周波数は「V-HIGH(VHF帯ハイバンド/170M〜222MHzのうちの207.5M〜222MHz)を割り当てることが適当」とした。

 最も注目される割り当て方法や事業者数、技術方式などについては、報告書内で限定せず、将来に含みを残した格好だ。

 ハードウェア事業者については「参入を検討している事業者が複数になっても事業性を確保できると考えているならば、ハード事業者を2つにすることもあり得る」とし、国内での携帯端末向けマルチメディア放送の規格統一については、(1)国内で導入が検討されているISDB-T系、DVB-H、T-DMB、MediaFLOはいずれも基本的に技術的な優劣の差はなく、実現できる放送に差はないと考えられる(2)海外では基本的に複数方式を導入している例が少ない という理由から、仮に複数の技術方式が国内規格とされた場合でも、いずれかの段階で、技術方式が統一されることが望ましいとしている。

次世代PHS実現に前進――ウィルコム、端末とバックボーンシステムの開発ベンダーを公表

 ウィルコムが、2009年のサービス開始を目指す「次世代PHS」の主な端末開発ベンダーと、バックボーンシステムの開発ベンダーを公表した。

 次世代PHSの端末開発では、小型化/低消費電力化など現行PHSの特徴や優位性を継承した開発が重要であり、現行のPHS端末、特にデータカード型端末の開発において高い実績があるネットインデックスとNECインフロンティアの2社が採用された。

 端末に搭載される次世代PHS用ベースバンドICは、OFDMA技術を持つイスラエルAltair semiconductorと、加Wavesat社/エイビット社らと共同開発する方針。バックボーンシステム開発ベンダーについては米Starent Networksを採用した。なお、基地局の開発は京セラを軸に開発が進められている。

 次世代PHSは、現行PHSを基礎にモバイルWiMAXと同じOFDMA技術、アダプティブアレイアンテナ技術、MIMO技術を盛り込むことで、上り/下りとも最大20Mbpsのパケット通信を可能とする通信規格。基地局は自律分散性を持つことから、3G携帯電話やWiMAXのように、基地局を設置する際の細かな設計を必要とせず、現行PHS網をベースに次世代マイクロセルネットワークを短期間に低コストで構築できるのが特徴だ。ウィルコムは2009年の導入を目指して開発を進めている。

PC内のコンテンツにケータイからアクセス――ドコモ、「ポケットU」を発表

 NTTドコモが、自宅のPC内のコンテンツに携帯電話からアクセスできるようにする新サービス「ポケットU」を発表した。6月6日からサービスを提供する予定で、5月27日の新商品発表会でデモンストレーションを行う。

 ポケットUは、携帯電話やスマートフォン、モバイルPCに専用ソフトをインストールすることで、自宅PCへのアクセスを可能とするサービス。自宅PCに保存した動画や音楽、画像、文書ファイルを、携帯電話のブラウザやiモーション、PDFビューアなどで利用できるようになる。

 自宅PCとドコモネットワークへの接続にはVPNを利用し、第三者による不正利用を防止。接続する携帯電話と自宅PCをネットワーク認証することで、なりすましも防止する。

 ドコモは今後、新たなビジネスモデルの発展と生活インフラとしてのサービス提供に注力するとしており、同サービスもその一環とみられる。同社の中村維夫社長は決算発表の会見で、「家電と携帯電話を連携させ、外出先から家電などを制御したり、外出先からホームエリア内の機器にアクセスしたりするサービスを提供する」とし、ドコモがホームサーバと携帯を連携させる仕組みを用意すると説明していた。

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