カシオ計算機の「G'zOne W62CA」は、初代「C303CA」以来、“タフネスケータイ”として打ち出してきた防水&耐衝撃性能を持った端末だ。2005年に登場した「G'zOne Type-R」では、そのタフさをモータースポーツシーンに重ね合わせたイメージで訴求した。また先代の「G’zOne W42CA」は、「未来的」「ロボット」「最先端技術」といったデザインテーマで幅広い層にアピール。今回のW62CAではソフトウェア面で、エコロジーをテーマにした内容となっているのが特徴だ。
その代表的なものが「G’zGEAR」。大自然に思いを馳せ、地球を感じることができる6つのツールの総称だ。これは、従来から搭載しているGPSと電子コンパスに加え、新たに搭載した温度センサーを生かし、これらから得た情報をグラフィカルに表現したものだ。
1つ目は「EARTH COMPASS」(電子コンパス)で、G'zOne Type-RやG'zOne W42CAで搭載していたコンパス機能を進化させたもの。単に方位を示す「STANDARD COMPASS」に加え、その方向にある山や川、自然地形などを示すモードを用意。日本にあるこれら目標物を表示する「LOCAL NATUER」モードと、その世界版の「WORLD NATURE」が選べる。また、そこに表示された自然目標物にカーソルを合わせると、現在地からそこまでの距離を表示してくれる。
2つ目は現在地の高さと位置を知るツール「EARTH LOCATOR」(位置表示)。GPS情報を使って現在地の緯度経度と、おおよその高さをグラフィカルに表示。「VERTICAL VIEW」モードでは、現在地の高度を、代表的な山、建物、動物といったもののエリアで表現。高度は正確に計測できないため、これら自然物が存在したり、活動したりするおおよその高度の範囲で表示する。こちらもそれぞれの目標物にカーソルを合わせると、その高さや存在、活動する高度を数字で表示してくれる。また「SURFACE VIEW」モードでは、現在の位置を日本地図上に人型のアイコンで表示。地図はある程度の範囲で拡大縮小が可能だ。
今回新たに搭載された温度センサーを使った「HEAT GAUGE」(温度表示)が3つ目のツール。温度センサーは液晶パネルの裏側に設置されていて、そこで計測した温度を数字と温度計風のグラフで表示。さらに測定場所のある地域の県庁所在地における、過去の最高、最低気温も分かる。また、この過去の気温データについては、測定当日だけでなくカレンダーを動かして他の日のデータを参照したり、地域を変更したりすることも可能だ。
4つ目はその日の潮位が分かる「SEA TIDE」(潮位表示)。潮の満ち引きはあらかじめカレンダーで決まっており、日にちと時間でその瞬間の潮位が分かる。一日の潮位を表示する「ONE-DAY VIEW」では、横軸に時刻、縦軸に潮位をとったグラフで時間ごとの潮位の変化を表示。さらに「CURRENT VIEW」では、その瞬間の潮位を波打つアニメーションで示し、潮の干満傾向とその割合を「上げ三分」のように文字でも表示する。また、両方のモードに共通して、満潮と干潮、日の出と日の入りの時刻も分かるようになっている。
5つ目が日の出と日の入りを知る「SUNRISE SUNSET」(日出・日入表示)ツール。日本各地の日の出・日の入り時刻を2つの表示モードで表現しており、「TRACKING」モードでは現在時刻の太陽高度をアニメで表現。「DAY/NIGHT」モードでは、一日の日照時間を帯グラフと数字で表示してくれる。
6つ目のツールは月齢が分かる「ASTRO CALENDER」(月齢表示)。月の満ち欠けをグラフィックで表現する「MOON PHASE」モードでは、その姿だけでなく月齢や新月、満月までの日数も表示。「COSMIC VIEW」モードではなんと太陽、月、地球の位置関係を、太陽を中心として図示してくれる。
これら6つのツールは新たに搭載したモーションセンサーを活用し、本体を振ることで次々と切り替えが可能。グローブなどをはめたままでも、細かなボタン操作をすることなくツールが切り替えられるのがポイントだ。
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